たしかに暖かいが、曇り空。そして、なにより風が強い。
木蓮の芽の毳々の先わづか乱れはじめれば春は近づく
南風つよきがゆゑに枯れ葉舞ふ落ち葉躍れり愉しきがごと
エゴン・シーレわが若き日のアイドルの一人なりその短命惜しむ
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。
2021年きさらぎ吉日
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