朝から雨だったり曇ったり、されど暑い。
弘法大師坐像の慈眼に対するはわれなりと思ふに観覧者多き
前面より右へ背面、左へと周りて空海像を見尽くさむとす
観衆に心細げにくも許されざりき空海の像
弘法大師二十五箇条の文字たしかなり安和二年の奥書
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『孟子』尽心章句下247 問うて曰く、「は何人ぞや」と。孟子曰く、「善人なり、信人なり」と。「何をか善と謂ひ、何をか信と謂ふ」と。曰く、「欲す可きを之れ善と謂ひ、を己に有する之を信と謂ひ、充実せるを之れ美と謂ひ、充実して有るを之れ大と謂ひ、大にして之を化するを之れ聖と謂ひ、聖にして之をを知る可からざるを之れと謂ふ。楽正子は二の中、四の下なり」と。
楽正子は善と信の二者の中にはあるが他の四者の下にありその域には達せず
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相馬御風編注『良寛和尚歌集』
老人のなげかすをききて
日ぐらしの鳴く夕方はわかれにし子のことのみぞおもひいでぬる
老い人は心よわきものぞみこゝろをなぐさめたまへ朝な夕なに
【評言】これも哀傷歌であって、やはり愛児を失った老父へ贈ったものである。「日ぐらしの鳴く夕方は」の二句は哀傷歌としていかにもふさわしいしみじみした表現である。第二の歌は「老い人は心よわきものぞ」の二句は温情が溢れている。第二句の字あまりの調子もよく落着いている。第三句から下句へつづいて行っている調子にもしみじみとした心もちがこめられている。