朝から18度、27度になるらしい。
白梅の花爛れたやうにほころびて淫靡なる香に滅びかゆかむ
この頃は梅の花ほろび香らざる然るに茫と立つわれなむ
ときをりは三人官女のしろき肌いづれも若く熟れたるやうな
『論語』陽貨五 公山不擾(公山氏は季氏の家臣。陽虎の反乱のあと季氏に叛いた)、費を以て畔く。招く。子往かんとす。子路説ばずして曰く、「之くこと末きのみ。何ぞ必ずしも公山氏にこれ之かん。」孔子曰く、「夫れ我を召く者にして、豈に徒ならんや。如し我を用うる者あらば、吾は其れ東周を為さんか。」招く者が本気ならば、孔子はその国にゆく。そして東の周を興す。
いづこにも本気で招くことあればただちに往って東の周興す
『古事記歌謡』蓮田善明訳 九九 オホハツセワカタケルノ王
またある時、天皇が葛城山の上に登った。すると、大きな猪がとび出してきた。
天皇は見るより早く、鳴鏑矢で射たところが、猪は怒って寄ってくる。天皇は、その怒号に恐れて、榛の木の上によじ登った。そして、
やすみしし わが大君の わが大君が射止めたる
遊ばしし 猪の 手負いの猪が荒れ狂い
病猪の 唸き畏み 唸りをあげて飛びかかる
わが逃げ登りし 幸いこれなる丘の上の
在丘の 榛の木の枝 榛の枝へと逃げ登る
と、歌を詠む。
病猪の激しく怒り大君に突進してくれば榛の木に登る