2025年3月29日(土)

朝から雨、昨日から14度低いそうだ。

  公園の太き桜は今日のあたたかさ二輪、三輪咲きはじめたり

  駐車場に一本だけある染井吉野いつもより白き花咲かせをり 

  わたり鳥には国境あらずロシアより琵琶湖に到る長き空路を

  コハクチョウの醜き子らも混じりをり宍道湖に蜆食ひたるかなや

  ロシアより日本に渡るマガモをばどちらの鳥とも言ひがたくして

『論語』陽貨八 孔子曰く、「由よ、汝六言(六つの善言)の六蔽(六つの害)を聞けるか。」対へて曰く、「未だし。」「居れ、吾(なんじ)(つ)げん。仁を好みて学を好まざれば、其の蔽や愚。知を好みて学を好まざれば、其の蔽や蕩。信を好みて学を好まざれば、其の蔽や賊。直を好みて学を好まざれば、其の蔽や絞。勇を好みて学を好まざれば、其の幣や狂。」

  孔子説く六言六蔽、学問を好まざれば六蔽ならむ

『古事記歌謡』蓮田善明訳 百二 ワカクサカベノ王
この時、皇后もまた、歌って、
倭の この高市に        都に名高い槻の木の
小高る 市の高処        聳えた市の高丘に
新嘗屋に 生ひ立てる      今年の新嘗食す時に
葉広五百箇真椿         殿の間近の大椿
そが葉の 広り坐し       その葉の広くあるように
その花の 照り坐す       君の御心また広く
高光る 日の御子に       花のかがやく色に似て
豊御酒 奉らせ         君が御心麗しく
事の 語り言も こをば     いざいざ召しませこの御酒を

  大和の国の高市に生ひたるここの大椿その葉の広し豊御酒を乾せ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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