桜が満開、散りはじめている。まあ曇りだね。
若やいだ桜の花の満開のさま観てよろし日の暮れ歩む
日の暮れに桜のたましひもてあそぶこのたましひを手に包みり
日暮れから暗闇になるそれまでを花のたましひ老いれが見つ
ひねるやうな枝を隠して照り葉繁り葉あまた花咲く椿の一木
根もとには赤き花一つ落としたり椿の木あまた花を咲かせて
飛びこめば異界まうでかひよどりの一羽、そして二羽木にまぎれ行く
『論語』陽貨一七 孔子曰く、巧言令色、鮮なし仁。」
前にも出て来た文言(学而篇第三章)だから、よっぽど重要なのか。
ことば上手の顔よしでは、ほとんど無いものだよ、仁の徳は。
巧言令色、鮮矣仁は孔子得意の文言なりき
『古事記歌謡』蓮田善明訳 百八 志毘の臣
かれ志毘の臣、また歌って、
王の こころを寛み こちらの心が寛大で 許しておいてやるまでだ
臣の子の 八重の柴垣 少女を得ようと思ったら いかに八重垣結い固め
入り立たずあり 防ごうとてもむだことだ
大君の心の寛みあればこそ少女得んとて八重垣を結ふ