2025年4月7日(月)

桜が満開、散りはじめている。まあ曇りだね。

  若やいだ桜の花の満開のさま観てよろし日の暮れ歩む

  日の暮れに桜のたましひもてあそぶこのたましひを手に包みり

  日暮れから暗闇になるそれまでを花のたましひ老いれが見つ

  ひねるやうな枝を隠して照り葉繁り葉あまた花咲く椿の一木

  根もとには赤き花一つ落としたり椿の木あまた花を咲かせて

  飛びこめば異界まうでかひよどりの一羽、そして二羽木にまぎれ行く

『論語』陽貨一七 孔子曰く、巧言令色、鮮なし仁。」

前にも出て来た文言(学而篇第三章)だから、よっぽど重要なのか。

ことば上手の顔よしでは、ほとんど無いものだよ、仁の徳は。

  巧言令色、鮮矣仁は孔子得意の文言なりき

『古事記歌謡』蓮田善明訳 百八 志毘の臣
かれ志毘の臣、また歌って、
(おほきみ)の こころを(ゆら)み      こちらの心が寛大で 許しておいてやるまでだ
(おみ)の子の 八重の柴垣(しばがき)      少女を得ようと思ったら いかに八重垣結い固め
入り立たずあり         防ごうとてもむだことだ

  大君の心の(ゆら)みあればこそ少女得んとて八重垣を結ふ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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