2025年4月1日(火)

朝から冷たい雨が降る。今日一日雨、ことによったら雪。冬並みに寒いのだ。

今日は、四月莫迦。何を言ってもいいのだ。ほんとに、いいのか

  四月莫迦には一つだけ嘘が許されるしかしわたしは嘘は言はない

  けやき樹も枝さきにはつか葉をつけて枯れゆく木にもいのちありけり

  蛇口よりしたたる浄水を受け入れる二リットルのペットボトルたくましきもの

  二リットルのペットボトルが二本立つキッチンの奥に嗤ふがごとく

  ペットボトルより清水注ぐ。清水は少しく怒りを含みてゐるか

『論語』陽貨一一 孔子曰く、「礼と云ひ礼と云ふも、玉帛を云はにゃ。楽と云ひ楽ふも、鐘鼓こうを云はんや。」

儀礼や雅楽は形式よりもその精神こそが大切だ。

  礼といひ礼とふは玉や絹布、楽といひ楽といふも鐘や太鼓これではだめだ

『古事記歌謡』蓮田善明訳 百五 
ヲドヒメも歌って、
やすみしし わが大君の      大君の 朝夕常に倚りかり
朝戸には い(よ)(だ)たし      休らいいます脇机の
夕戸には い倚り立たす      下板にでもわたくしが
(わき)(づき)が下の 坂にもが       なれたらどんなにいいでしょう
(あ)(せ)を        そしたらいつも大君の おそばにお仕えできましょう

これは「静歌(しずうた)」である。

  袁抒比賣のかくも大君をたたへたる歌をこしらへわれは慎む

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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