2025年4月3日(木)

今日も雨、やがて曇るようだが、どうだろう。寒い。

  春がきたからとコートを脱ぐいささか寒く堪へがたきかも

  マフラーも毛糸の帽子も脱ぎすててさねさしの空を仰ぐなりけり

  本を読む速度遅々たるものなれどやうやう月に七冊を読む

『論語』陽貨一三 孔子曰く、「郷原は徳の賊なり。」

村で善い人といわれるものは、いかにも道徳家に見えるから、かえって徳をそこなうものだ。

なるほどとは思うものの、村には、そういう人ばかりではないだろう。

  孔子言ふ郷原は徳の賊なりされどされども果たしてさうか

『古事記歌謡』蓮田善明訳 百九 ヲケノ命

かくて、この二王子が皇位におつき遊ばされようとするころのことである。平群臣の祖先の志毘(しび)臣は、歌垣に出て、ヲケノ命のお婚しになろうとする少女の手を取った。その少女は莵田首の娘で、オホヲという名であった。ヲケノ命は歌垣に出場されてまず
(しほ)(せ)の (な)(をり)を見れば     沖の波間にぽかぽかと 鮪が泳ぐをよくみれば
遊び来る (しび)鰭手(はたで)に     途方もないぞ鰭かげに
妻立てり見ゆ         わたしの妻が立っている

  潮瀬の波折を見ればその鰭のかげにわたしの妻が立ちをり

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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