2025年4月16日(水)

天気だ。   もう疾うに蛇口から出る水流のぬくとければ春のさ中なりけむ   蛇口よりこぼるる水に手を濡らす温かきゆゑ春深きなり   汚れたる麻の食器を洗ひをり洗剤まみれの春の水なり 『論語』陽貨二六 孔子曰く、「年四十に...

2025年4月15日(火)

雨だったり、晴れだったり、また雨、そして晴。風が強い。 古川順弘『僧侶はなぜ仏像を破壊したか 国宝に秘められた神仏分離・廃仏毀釈の闇』読了。改めて日本近代、維新期の大きな過ちについてのルポルタージュを読んだ。とはいっても...

2025年4月14日(月)

昨夜は雨のようだったが、今朝からはしっかり晴れ。   今朝も鳴く鳥の声する強き声これはひよどり甲高きこゑ   命あはれせいいっぱいに花ひらく木蓮の白けふはいと愛し   海棠の赤きも増えてぽつりぽつりさみどりの葉の繁れる中...

2025年4月13日(日)

朝方曇りだったが、やがて雨。今日一日雨である。 松下龍之介『一次元の挿し木』読了。大学でのDNA鑑定と日本の企業、そして樹木の会という新興宗教が絡み合って、ミステリアスな展開、少女たちが美しい。なかなかに鬼気迫りながら、...

2025年4月12日(土)

いい天気だ。途中から曇りになるそうだが、おおむね春らしい。   自動(じ)販売機(はんき)の下に平たき西洋蒲公英ここにもことしの春が来てゐる   木蓮の枝ごとにある花ひらく純白の花日にうつくしく   いつのまにか暖かくな...

2025年4月11日(金)

あまり天気はよくなさそうだ。   殻割りてつぼみの白きものひかる木蘭の花もうすぐに咲く   ゑんじゅの冬の枝にきてそれぞれに枝揺らす目白三羽が   冬の木を揺らして黒鶺鴒お尻重たく次の木に移る 『論語』陽貨二一 「宰(さ...

2025年4月10日(木)

曇りだけど、気温は上がっているようだ。   走る走る孫の男(を)の子がひた走るその姿老いには少し重たし   孫が走る映像を見てよろこべるわが妻の声ただ笑ひをり   走り蝶追ふ男の子なり下総の春によろこびをらむ 『論語』陽...