2025年3月12日(水)

今、十一度だというが、寒い。 今日は、奈良東大寺二月堂のお水取りだという。春になるのだ。宇野浩二「枯木のある風景」は、画家の島木新吉と古泉圭造の敬愛と離反の小説だが、奈良に写生に出かける島木が、このお水取りの日に、それを...

2025年3月11日(火)

東北大震災の日から14年。いまだ遺骸の不明な人が2520人ほどいるらしい。 雲っていて寒い、夕刻には雨が降るという。   早咲きのさくらの白き花開くかすかに花の匂ひただよふ   マンションのパティオの隅に四本の早咲きざく...

2025年3月10日(月)

朝は寒いが、気温は少し上がるようだ。 1945年のこの日未明、東京大空襲。死者およそ10万。記憶しておくべき日だ。   カップを三つわが目の前の卓に置き麦茶に紅茶、水を容れたり   麦茶はミネラル・水は薬・紅茶はクッキー...

2025年3月9日(日)

朝は寒いものの、きのうより八度上がるそうだ。きのうは、ほんとに寒かった。 北方謙三『風樹の剣』、日向流五部作の一冊目である。この一冊で充分楽しめた。祖 父・日向将監、父・日向森之助、そして日向景一郎の物語。将監が死に、父...

2025年3月8日(土)

薄曇りで、太陽は出ず、寒い。   むすめが来て祖母(おほはは)の部屋を整ふるいくつものごみを平気で捨てる   一応は整ひしかも母の部屋腰弱くなればベッドを入れる   天気よき朝に燃やすごみを捨てにゆく母の部屋よりこぼるる...

2025年3月7日(金)

ひさびさにいい天気だ。   むすめが夜来てその祖母の部屋を整のふ紙ごみ捨てて   重き数箇の燃やすゴミぶら提げゆく妻と吾れなり   天気よく乾燥したるゴミの集積場ああこのときと吾は身構ふ 『論語』衞靈公四二 師冕見ゆ。階...

2025年3月6日(木)

小さな雨が降っていたが、やがて曇りに。   ひよどりが低きところを飛ぶ時は高き空には鳶回遊す   声出さず足下低く移りゆくひよどり一羽なにを怖れし   ひよどりは今日は低きを移りゆく珍しき春の朝明けにして 『論語』衞靈公...