短歌 7月17日(木) Posted on 2025年8月17日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝雨だった。その後晴れている。 今村翔吾『茜雲』下を読み終える。現代語版『平家物語』のようで、その初志もわかり、平知盛をほぼ主人公に据えて、彼の死後は妻の希子が琵琶法師西念に物語を伝授して行く。時の正史は権力に都合のよい...
短歌 7月16日(水) Posted on 2025年8月16日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝、少しだけふらなかった。その間にゴミ捨てに。しかし、後は雨。 大浴場 温泉の床に古びし石のタイル細かき傷あり足裏痛む 温泉の湯はよけれども浴場の敷石にある傷に苦しむ 痛い、いたいと声に小さく告げたれどだれひ...
短歌 7月15日(火) Posted on 2025年8月15日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝、雨は止んでいる。ほんの二時間ばかりだというが。後は雨らしい。 六月八、九日、箱根湯本の宿へ一泊。その際の歌を、これから何日か載せさせてもらう。 湯本のみどり 朝鳥の長鳴く鳥のこゑ聴ゆ山のなだりを木々覆ひたり ...
短歌 7月14日(月) Posted on 2025年8月14日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 昨夜は雨だったようだが、今も降りそうで…… 高島俊男『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)を読む。隋の煬帝、そして幸田露伴の『運命』が論じてある。煬帝はさておいて、『運命』がさんざんに貶されていることに驚くし、また無念きわ...
短歌 7月13日(日) Posted on 2025年8月13日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今朝も涼しいが、温度は上がるらしい。 耳を穿ることのたのしさあやふさによろこぶわれの綿棒あやし 綿棒を耳の穴へと突っ込みて深く突っ込むあやしあやし 耳の穴に綿棒深く突っ込みてよろこぶわれかおのづから笑む 『中...
短歌 7月12日(土) Posted on 2025年8月12日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 涼しいです。 熊野純彦『源氏物語⁼反復と模倣』を読む。哲学者が読む源氏物語だが、きわめて読みやすい。哲学者ではあるけれど、源氏物語への理解は深い。詠み方も明快であり、「反復と模倣」という主題が、なるほどと思う。 真緑...
短歌 7月11日(金) Posted on 2025年8月11日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日は曇りだね。外は少しだけ涼しい。 ぶきみなるくちなはは藪に隠れたり疚しきものかその後出でこず くちなはが草藪原に入りゆきて身をひそめたりその後知らず くちなはは藪のどこかに隠れゐて人を憎むか赤き舌だし 『...