短歌 9月9日(火) Posted on 2025年10月9日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今朝、少し涼しい。しかしすぐに暑くなる。 尾長鳥の三羽がつぎつぎに飛びこんでかすかに揺れありすぐに消えたり まづ一羽があけぼの杉の葉叢より飛びだすつづけて二羽も飛びだす あけぼの杉の繁る葉々より脱けだすはおそ...
短歌 9月8日(月) Posted on 2025年10月8日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝晩はまあまあだが、昼はまた暑い。 公園の大き欅の影を出で太陽光の中にし入らむ 太陽のひかりの中に立ちあがるまぶしき女人 けやき大樹葉叢の繫りにすずめ数羽自由自在に飛びだしてくる 『孟子』梁恵王章句下15 斉...
短歌 9月7日(日) Posted on 2025年10月7日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日も暑いのだろう。* 朝には紅顔ありて夕べには白骨となる人のさだめぞ 始めもなく終りもなきがこの世をばすごすぞ肯ふべきや 小町の髑髏の目にもの飾られて、あなめあなめと申す 絶世の美女も美男も死にすれば九...
短歌 9月6日(土) Posted on 2025年10月6日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 台風15号が行き、少し涼しいが、すぐに30℃になるらしい。 古墳相 立ちのぼるけむりも消えて、わがありし。この世とやらも亡失のかなた 古き卒塔婆の泣くごとく鳴るさびしさに、風吹けばいのちはてなむものぞ 古きに...
短歌 9月5日(金) Posted on 2025年10月5日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 台風15号の影響か、雨。 骨散相 露のいのちたちまち消えての原にうつろふ塵となりけり 少しばかり明るくなりてはしゃぐなり。骨もちらばり何者にもあらず 我がおもふ。骨も崩れて塵となる、たのしもたのし人にはあらず...
短歌 9月4日(木) Posted on 2025年10月4日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 暑さは少し弱まったが、湿度が高い。 ようやっと小川哲『地図と拳』上下を、読み終える。満州の一つの村の、およそ百年の興亡が、地図と戦争による「拳」を主題に展開される。かなり早く死んでしまう高木、その後その妻慶子と縁をもつ須...
短歌 9月3日(水) Posted on 2025年10月4日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日も、相変わらず暑いのだ。 青瘀相 髪すらもちらばりわづかの骨残す。蛆虫たかり銀蝿蠢く はかなしとおもふもすでに骸骨のすがたになればおどりだすべし いつのまにか鳥辺野山に捨てられて蛆やけもののいたぶりものか...