12月10日(水)

寒いのだが、晴れ。   追ひこされ、また追ひ越され、追ひこさる。情けなし、今のわたしの歩み   公園の先のあたりを目標に定めたりしも三人に越さる   どうしてもスピードがでないわが歩み。わづかの傾斜に躊躇したりき 『孟子...

12月9日(火)

晴れているが、寒い 『文豪死す』読了。芥川龍之介・太宰治・梶井基次郎・中島敦・夢野久作・泉鏡花の生前最後の作品が集めてある。中島の「李陵」・今日かも『縷紅新草』が、とりわけ面白かった。読んでいなかった作品が多い。   背...

12月8日(月)太平洋戦争(大東亜戦争)始まりの日。真珠湾攻撃。忘れてはならない日である。

よく晴れている。   背黒鶺鴒が小刻みなる歩み止めたり草を咥へてわれから離る   わが前を背黒鶺鴒歩むなり飛ぶこともなく離りゆくなり   おそらくは背黒鶺鴒の仲間だらう欅黄葉の中から声す 『孟子』縢文公章句上50-8 吾...

12月7日(日)

寒いけれど、晴れ。   まだ暗き公園に吾が歩み入ればすずめ十羽ほどが飛び翔りたり   すずめごの数羽が鳴けば応じたるすずめゐる欅黄葉の枝葉の裡に   公園を歩き過ぐれば小さな虫。耳の傍にて羽音聴こゆ   わが耳の傍に顫音...

12月6日(土)

朝から寒い。冷えている。   曇り空の少し明るむむかふには欅大樹の不可思議な色   まだ暗き公園のけやき黒く見ゆ黄葉落葉の散らばるところ   公園のけやきに秋のひかりあり伸びやかなりき黄葉を落とす 『孟子』縢文公章句上5...

12月5日(金)

晴れ。寒い。   これの世とあの世とどれくらい違ひあるかたちまちのうち   少しづつ衰ふるならそれもよしさあれ死神はいつでも来たる   死神とはいかなる神か。おそらくは静かなる神、常に平常 『孟子』縢文公章句上50-5 ...

12月4日(木)

晴れているが、今日は寒い。   梅崎春生の『怠惰の美学』『ウスバカ日記』『桜島・狂い凧』『日の果て・幻化』   エッセイと小説をわれは分けつつ読み進むたいしたもんだ梅崎春生   かくのごとき作家が失はれ日本の小説界もわけ...