2025年3月2日(日)

朝方は寒かったものの、だんだん暖かくなる。

眉月の時があった。

  見えぬほどの眉月残るみんなみの空水の色ただ平らかに

  眉月といふ美しき日本語に思ひ到れり如月の朝

  ただ無心に空を仰げば朝空の高きにほ繊き眉月浮かぶ

『論語』衞靈公三七 孔子曰く、「君子は貞にして諒ならず。」

君子は正しいけれども、馬鹿正直ではない。

諒は信の意味。ここでは善悪を考えずにどこまでもおし通すこと。

  孔子が言ふ君子とは正しいけれども馬鹿正直にあらず

『古事記歌謡』蓮田善明訳 七四 タケノウチノ宿禰
こう語り申し上げて、琴を拝借して、さらに歌うのであった。
汝が御子や つひに知らむと    わが皇子の 御代を継ぐとて
雁は(こ)(む)むらし          その瑞祥(しるし) 雁の(こ)産むか

これは「寿歌(ほぎうた)の片歌」である。

  わが皇子の御代つがむとするその瑞祥(しるし)に雁は卵産む寿ぎの歌

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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