2025年4月11日(金)

あまり天気はよくなさそうだ。

  殻割りてつぼみの白きものひかる木蘭の花もうすぐに咲く

  ゑんじゅの冬の枝にきてそれぞれに枝揺らす目白三羽が

  冬の木を揺らして黒鶺鴒お尻重たく次の木に移る

『論語』陽貨二一 「(さい)(が)問ふ、三年の喪は期にして已に久し。君子三年礼を為さずんば、礼必ずや(やぶ)れん。三年楽を為さずんば、楽必ず崩れん。旧穀既に(つ)きて新穀既に(みの)る、(すい)(き)りて火を改む。期にして已むべし。」

孔子曰く、「夫の稲を食らひ、夫の錦を衣る、(なんじ)に於いて安きか。」曰く、「安し。」「女安くんば則ちこれを為せ。夫れ君子の喪に居る、旨きを食らふも甘からず、楽を聞くも楽しからず、居処安からず、故に為さざるなり。今女安くんば則ちこれを為せ。宰我出ず。

孔子曰く、「予(宰我)の不仁なるや。子生れて三年、然る後に父母の懐を免る。夫れ三年の喪は(それを考え合わせてさだめたもので)天下の通喪なり。予(宰ガ)や、其の父母に三年の愛あらんか。」

  三年の喪はそれなりに意味がある勝手のかえるは不仁にやあらむ

蓮田善明訳『古事記歌謡』は、前の日に終えた。蓮田善明の訳は、俗っぽくもあるが、なるほどと思わせ、おもしろくもあった。上官の敗戦後の物言いが許せず、上官を撃ち殺し、自裁しというのも、彼の倫理であった。私は、それを已むを得ぬものと肯定する。

今日からは、前川佐美雄『秀歌十二月』から歌を載せていく予定だ。すこし季節は外れるが一月からはじめる。

大伴家持

初春の初子(はつね)の今日の(たま)(ははき)手に(と)るからにゆらぐ玉の緒 (万葉集巻二十・四四九三)

初春のめでたい初子の日に際して今日賜った玉箒はちょっと手に取ってみただけでも、もうその玉の緒がゆれて何ともいえずすがすがしい気持だ。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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