2023年3月25日(土)
朝から雨。冷たい雨だ。『全歌集』の三校と角川歌壇の選歌で忙しいのだ。 ここのところあたたかだつたがけふは寒い石油ストーブのスイッチを押す 雨のなか木々移りゆくひよどりのひとこゑ、そして移りてひとこゑ 椿の木の...
朝から雨。冷たい雨だ。『全歌集』の三校と角川歌壇の選歌で忙しいのだ。 ここのところあたたかだつたがけふは寒い石油ストーブのスイッチを押す 雨のなか木々移りゆくひよどりのひとこゑ、そして移りてひとこゑ 椿の木の...
昨日は一日雨だったが、今日は朝から青空。そして暖かい。 雨上がりの朝の空には飛行機雲昨日(きそ)の名残か白くひろがる 雨上がりの窓にみどりの春溢るとなりの空地に雑草長けて 九階の窓にも溢る雑草のみどりの色春の...
朝は降っていなかったが、午前8時半くらいから降り始めた。しとしとと降り続く。 雨のなか海棠に花の蕾あり赤きつぼみは春のたまもの 青山文平『本売る日々』読了。江戸時代の村むらを行商して歩く本屋の話。こんなふうにして流行...
今日は朝からよく晴れて、ずいぶん暖かくなるようだ。 今朝もまた中庭(パティオ)に明るむあけぼの杉冬木なれども朝の日蒐め 抽斗の奥に隠れしアルミ銭 昭和四十九年の一円 昭和49(1974)年といえば、49年前。私は...
朝から雲が厚い。 みづきの冬木の枝にすずめゐてぴちゅくぴちゅくとわれ呼ばれゆく わが佇てる近くの枝をゆすりつつ雀鳴きをり小さな一羽 木蘭の樹下はなびらをあまた落しあはれ無惨に花びらの散る をちこちに辛夷、...
朝から春らしい青天、相模川の鴨は少数だがまだ残っている。 晴朗なるあかるき朝の空に鳴く一羽の鳥の濁みたるひと声 朝の日はさみどり色の野を照らすこの平穏の時よ長かれ 朝の日はひかりまばゆし駅へむかふ人の背中の誰...
朝から快晴。父の墓へ春の掃苔。 山川(がは)の窪地に大き枝垂れざくら頃合ひに咲き日にあたたまる しづかなる山間(あひ)の墓。並び立つ墓石を縫うてわが父のもとへ 墓石に水を流せば父の名のくきやかに見ゆ山の奥墓 ...