2023年3月4日(土)
少し暖か。 なんとなく心の底にわだかまりあれば楽しまず春のこの日も 中庭の東の端に咲くさくら寒のさくらは白き花付け さくら木は白き満開の花咲かせあたり濃密なるさくらの匂ひ マスクを外しさくらの花に近づけば...
少し暖か。 なんとなく心の底にわだかまりあれば楽しまず春のこの日も 中庭の東の端に咲くさくら寒のさくらは白き花付け さくら木は白き満開の花咲かせあたり濃密なるさくらの匂ひ マスクを外しさくらの花に近づけば...
けっこう寒い。 雲のすきまに青空すこし覗けたる三月三日ひなの日の朝 京三条の陶器の店にあつらへて四十年経る女びな男びなよ わが部屋の扉を開ければ百合の国 白百合大きな首垂れてゐる
朝から少し暖かい。 眼鏡(がんきやう)の脂ぐもりを拭きとれば三月二日の空晴れてゆく 物価高騰、賃金値上げ世の中は金勘定ばかりあゝやるせなき 特養さつきの場所を確認 冬の木の欅の枝に移りくるひよどり二羽の鳴き交...
今日から3月である。2月はなんだかあわただしかった。 朝焼けが美しい。 朝焼けは空、町、山を桃色に染めてさがむの弥生朔日 こよひ来るむすめのために菓子鋪より鶯餅を選びて帰る 駅までの近道に梅の花咲く木けふはマ...
さすがに19℃になるというだけあって、まあ暖かいが、家の中はなかなか暖まらない。マンションの図体(がたい)そのものが冷えているからだろうか。 老い三人が食べ汚す皿、茶碗など洗剤まみれに湯をあびせをり 行住坐臥怠け...
朝から青天、雲一つない。 寒桜の類(たぐひ)の花が咲きはじめあたたかくなるきさらぎ終り 毛髪のすくなき頭が痒しかゆし五指にはげしく幾度も掻きたり 昨夜、所要有りて、一人の友に電話する。 友への電話に応ふ低きこ...
二・二六事件から87年、雪ではない。よく晴れて寒い日である。この国ではクーデターがおこる気配もないが、世界情勢は実に不穏である。 妄想に蹶起をおもふ若き日のわれにもありき青臭きころ 昨夜、木蘭の木の下にひとりたたずむ...