2025年6月11日(水)

雨、曇り。天気はよくない。 大嶋仁『日本文化は絶滅するのか』を読む。まあ軽快なこの国の文化の通史を読んだことになる。なるほど軽快なのだが、このままではたしかに未来は暗い。深く納得しつつ、著者同様、このままでいいわけはない...

2025年6月10日(火)

昨日まで一泊で箱根湯本に行ってきた。そして今日は朝から雨である。歌はもう少し後に。   自動車の走行音に雨の降る異常を感ずマンションの横   ひたひたとタイヤの音に微細なる雨降るを覚ゆ湿り気帯びて   不機嫌と呼ぶほかな...

2025年6月9日(月)

ずっと曇っていた。   わが宿をたづねくるはずの鶯の鳴く声聴こえず春もすぎゆく   いつのまにか六月の声あひ変らずすずめが鳴けばすずめ寄り来   わが宿といふにはどこか洋風のベッドの上に寝そべりてゐる 『大学』六章一 続...

2025年6月8日(日)

朝、雨だが、止んだ。あとは曇りのようだ。 川名壮志『酒鬼薔薇聖斗は更生したのか 不確かな境界』を読む。いささか安易な新書だ。だいたい少年Aの行方が分からない。『絶歌』の跡を追わずにどうするといいたい。読む必要があるのは、...

2025年6月7日(土)

晴れている。   含嗽する水の口から奔放に散らばればわれも老いぼれならむ   万がひとつこぼるる水の口あふれ吐き出すことに範囲広大   この口にしまりなきゆゑ水溢れ洗面台をこぼれるごとし 『大学』第五章二 詩に云ふ、「桃...

2025年6月6日(金)

朝から気温も上がっている。もちろん晴れだ。   うすぼやけた夕暮の山このままに薄桃色の空暗くなる   ペットボトルの麦茶の量が極端に減りゆくは誰か飲むものがゐる   あたり一帯乾燥したるか咽喉乾く暇があれば麦茶のむなり ...

2025年6月5日(木)

今日は朝から、ずっと晴れらしい。 鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』を読む。副題は、「古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズム」とあるように三〇〇〇年の迫害・離散、そして流離。さらにポグロム、ホロコースト、地域をまたがるさま...