2024年4月10日(水)
今日は晴れた。ここのところ雨や曇りの日がつづいたので、朝から明るいのが感動的にうれしい。だけど冷たいのだ。 徳田秋声『黴・爛』(講談社文芸文庫)を読む。『黴』の笹村とお銀、『爛』の浅井とお増、そしてその男たち女を取り巻く...
今日は晴れた。ここのところ雨や曇りの日がつづいたので、朝から明るいのが感動的にうれしい。だけど冷たいのだ。 徳田秋声『黴・爛』(講談社文芸文庫)を読む。『黴』の笹村とお銀、『爛』の浅井とお増、そしてその男たち女を取り巻く...
激しく雨が降る。その上、いまは南風が激しい。嫌な雨風であり、満開をむかえたさくらのはなびらが散り、風に落とされ、九階のここまで花びらの切片が吹きあがる。 「からたちの花」は北原白秋の詞である。この唄もうたえる。 から...
雲が多いが青空も覗く。やがて夜には雨になるらしい。 今日も、不意に浮かんできた「汽車ポッポ」である。なんでこのメロディが頭に浮かんだのだろう。宮原薫という。 走れ 走れ鉄橋を越す窓の外スピードスピードたのしいな ...
気温も高くなるようで、歩いていても暖かい。少し速く歩こうとするとうっすらと汗をかくようだ。 昨日、なぜか「かなりや」のメロディ、そして歌詞がぼんやり浮かび、いつか口ずさんでいた。早速、『日本童謡集』(岩波文庫)を開き、「...
曇りで、寒いけれど、桜はほぼ満開である。 花冷えやさくら木のした春物のコートのボタンきっちり留むる さくら木の枝にすずめを集らせて蜜吸はせをりこの春寒に 花も葉も共に出づるは山桜白き花よしまだ蕾ある 『論語』...
雨だ。曇りのはずでは。せっかく桜が咲いたところだったのに。 堀田善衞『定家明月記私抄』を読んでいると、私の祖先は公家、貴族などではありえないと思うようになるものだ。公家、貴族もたいへんな時代だが、わが祖は、怯えて殺される...