2024年12月8日(日)

朝から快晴。85年目の開戦の日である。無謀な戦争であったことを考え直さねばいけないのだろう。   庭木々の石榴のもみぢ西風に吹かれて散り落つきわめて自由に   石榴もみぢ黄色く小さき葉を拾ふその健康さうな葉の色なりき  ...

2024年12月7日(土)

快晴。朝は寒い。   暗闇の机上に茶碗をひっくりかへすこぼれたる茶の領域ひろがる   卓の上の茶を拭かんとし雑巾にティシュペーパーあわてるあわてる   雑巾に茶をふき取りて雑巾のすこしく太るびしょぬれなれど 『論語』子路...

2024年12月6日(金)

朝は暗くて寒いが、日中は晴れて暖かい。   西風に枯葉朽ち葉の吹かれをりカサリコソリト音頭を踊る   一方に落葉吹かれて溜まるところ蹴散らして遊ぶ老いもゐにけり   じゃり径の右手の小さな山茶花に赤、白ありて並ぶ木ありぬ...

2024年12月5日(木)

明けがた雲が多く寒かったが、やがて晴れて気温も上がってくるらしい。   山茶花の花の白きが五弁にひらく冬の賜物この美しさ   紅の花つけて山茶花ひらきたる少し古ければ花弁を散らす   垣に添うて赤、白の花咲き並ぶ山茶花美...

2024年12月4日(水)

今日も朝は寒いが、晴れてくるようだ。 島尾敏雄・吉田満の対談『新編特攻体験と戦後』(中公文庫)。詳しくは本を読んでもらいたい。二人の特攻体験の違いと共通点が葛藤するように捩れ合って、実に奇妙な対談で、興味深いのだ。付録に...

2024年12月3日(火)

朝は寒いが、以降は快晴、暖かい。   おとろへて瑠璃の浄土をおもひをり心弱りかさうでもあるまい   褐色の多く雑れるあけぼの杉じきに冬木に変る木の下に立つ   蓮(はちす)の弁のつらなる円形の台(うてな)に坐す大日如来の...

2024年12月2日(月)

晴れ。 『古事記』の現代語訳を読む(岩波現代文庫)。蓮田善明が訳したものだが、戦前国文学者としての活躍があり、招集されてマレー半島で敗戦を迎える。しかし、敗戦の責任を天皇に帰し、日本精神の壊滅を説く上官を射殺、自らも拳銃...