2024年7月24日(水)

暑い。もう34度ある。   大、小の蚯蚓のかばねさらされし舗道を歩むにつまづきやすし   いまだなほ生乾きなる蚯蚓あり裂けやうとして踏みつぶしをり   完全には乾かず縮むミミズ殿(どん)いつまでもそのままに残る 『論語』...

2024年7月23日(火)

今日も暑い、暑い。   鏡の内の悪鬼悪相がいまのわれいづれのもののけかこのわれの貌   窓遠く初蟬の鳴く声きこゆどこかのみどりの樹に拠りて鳴く   根もとには蟬穴あらずあけぼの杉まだこのあたりから出でて来ざりき 『論語』...

2024年7月22日(月)

今日も暑い。   虫喰ひの葉を拾ふてくれば心たのしバッグに蔵め帰りくるなり   少しだけ虫に喰はれて色変ず落葉にかがむわれぞたのしき   種類の違ふ木々より落つる黄緑や緑のひと葉ひと葉に嬉し 『論語』子罕三二  唐棣の華...

2024年7月21日(日)

今日も暑くなると思って、5時代後半に歩く。同じような老人が5人、走る若者が2名。   けふも地にだんご虫ゐる突つつけばたちまちまるまる鎧装ふ   鎧のごとき甲に包まれ安楽かあんのんあんのん虫のつぶやき   草むらよりだん...

2024年7月20日(土)

今日は熱い、あつい。   この道は滅びへむかふその自覚なくて党派の争ひばかり   まみどりの山なみ遠く見はるかす相模のやさしき色見ゆるなり   大山独楽を作る木地師の少なくなるこのまま経れば滅びゆくなり 『論語』子罕三〇...

2024年7月19日(金)

朝は風が通って、いくらか涼しい。午前9時過ぎには暑い、暑い。   けさも地にだんご虫ゐるつまづきさうになるも虫は潰さず   鎧を丸めだんごのごときこの虫の沈黙こそが千金の価値   草莽を転がりだせるだんご虫敵とおもへばた...

2024年7月18日(木)

曇り空が、しだいに晴天に。   27℃は暑いか涼しいか九階に風の通ればいささか涼し   じわっじわっ肌へを濡らすこの汗を人の証しと誇らしげなり   エアコンのスイッチ入れる目途とする28℃をたちまちに超す 『論語』子罕二...