2024年6月21日(金)

朝から雨。けっこう激しい。柚月裕子『チョウセンアサガオの昨く夏』読了。柚月には珍しい十一の短編集だがそれぞれに怖いのだが、運命、そして涙がある。読みがいのある一冊だった。   北からの風に押されて歩きゆくがたぼこ道を背中...

2024年6月20日(木)

今日も朝から天気はいい。暑くなりそうだ。 徳田秋聲『足迹』を徳田秋聲記念館文庫にて読む。『黴』の前編にあたる小説だが、ようやく手に入れ読むことができた。なかなか既存の文庫本が手に入らず金沢の徳田秋聲記念館で刊行しているの...

2024年6月19日(水)

朝から青天。雲がない。   キャベツ畑にてふてふ二頭まひをどるからみあひつつまた離れつつ   キャベツ畑のうへとぶ白き蝶二頭上になり下になり踊るがごとく   いつのまにか消えたる蝶、のゆくへ追ふ天上たかく浄土の方へ 『論...

2024年6月18日(火)

雨。よく降る。激しく降るらしい。   わが眼鏡と妻の眼鏡が卓上に対峙してゐる睨みあつてる   近視度はすこしだけわれが勝つもののメガネのセンスは妻のはうがいい   卓上に妻のメガネが開いたまま本を読んでる百ページあたり ...

2024年6月17日(月)

雲が多いけれども、暑い。   ふりかへるふと横をむくこと苦手にて悪性リンパ腫の後まあまあ歩く   三千歩を歩きて帰るわが部屋に敷きっぱなしの床に倒れる   わが前を人が通る、人がゐることに戸惑ふ歩行ままならず 『論語』泰...

2024年6月16日(日)

朝は割合涼しかった。次第に気温は上がっている。   わが家を守るヤモリの出現にへっと驚くその小ささに   あけぼの杉も夜の雨に濡れその重さ濃きみどり葉の下垂れてゐる   夏つばきの花もすつかり散り落ちて苔に横たふ茶に犯さ...

2024年6月15日(土)

晴れだ。朝方は涼しいのだが、やがて30℃。暑いのだ。   ことしまた小さき守宮に出逢ひたりこの小さきもの愛らしきもの   ベランダに逢いしは親が産みたらむいづこに親の産屋ありけむ   九階のベランダに守宮素早きは去年より...