2024年3月19日(火)

昨日とは変わって曇って寒い。メディカルプラザで採血、診察の日だ。   すずめ一羽木々を移りて葉がくれに鳴く声嬉し一日のはじまり   仮面劇の面(おもて)を模写する困難もかえつて愉したましひ込めて   麺麭を喰うにわれは富...

2024年3月18日(月)

よく晴れて、山側が霞んでいるのは杉花粉だろうか。鼻水が垂れる。   キッチンにこまかく動く妻の手もと南瓜、筍、人参、大根   むつかしき表情に妻が考ふる金銭、経費をノートに記す   雲古の太き二本がわだかまる便器の底の水...

2024年3月17日(日)

今日は20℃になるらしいが、朝は寒かった。ぼわっと霞んでいるようだ。杉花粉だろうか。   老いの眠り丑三つ時に目をさますひたひたと踏む足音聴こゆ   その音に怯えて暫時(しばし)動けざる廊下の隅にたたずむ影あり   仮面...

2024年3月16日(土)

いい天気であり、日中19℃になるらしい。 きのう届いたのだが、   亀鳴屋から届くはずの本遅く焦れたり『徳田秋聲俳句集』   限定番号342さみどりの本うつくしかりき   少し許り暖かになる空の色うすら暈けたる富士山の白...

2024年3月15日(金)

いい天気だ。リハビリ、関山さん。   どこからか家のうち蠅が来て游ぶ頼りなげなり春には早く   よろよろと飛ぶ蠅のあとをたどりつつつひにつぶせりまだ弱き蠅   ベランダの窓のあたりを旋回す力なき蠅いささか気の毒 『論語』...

2024年3月14日(木)

今日もよく晴れている。河原まで歩いてきた。今の私には、なかなか難儀である。   どら焼きを頬張るときのしあはせを人には告げず一人食らはむ   どら焼きの餡がはみだすことありてたつぷりあんこがあふれだすなり   どら焼きを...

2024年3月13日(水)

昨日までと打って変わって快晴である。しかし北風が寒い。リハビリは椎名さん。肩の凝りをほぐしてくれる。 昨日は雨だった。   雨の中手すりを歩む鶺鴒の淑女のごとく下手にし去る   ベランダの手すりの上を胸張りて淑女然たる鶺...