2022年11月4日(金)

昨日より少しだけ涼しいが秋のあかるい日である。   黄、紅、茶色それぞれに変化する木々の葉うつくし時はうつろふ   腕時計を腕から外し風呂へ入るけふの縛りを解きくつろぐ 『徒然草』96段   まむしにはめなもみ草を揉み付...

2022年11月3日(木)

明治節、明治天皇の誕生日である。戦後は文化の日。   水分のうすれゆく葉になほすがる空蟬(そらせみ)ありき風吹けどなほ   葉にすがり高きところに吹かれゐる蟬の抜け殻深秘じんぴ 『徒然草』92・93段   懈怠のこころ刹...

2022年11月2日(水)

今日も秋らしい日だ。気温も少し高い。 昨夜、静嘉堂文庫の曜変天目茶碗を紹介するテレビ番組を観た。   曜変天目茶碗のあやかしのやうなる色目夜に思ひをり   南宋の時代の茶碗のあやしさを手に取りてみたしその冷たさを 『徒然...

2022年11月1日(火)

早いものだ。今日から11月である。この時の流れに老人はおろおろするばかり、ついて行けない。   火曜日は空ペットボトルを袋詰めにふりまはし、音たてて放り投げたし 悪夢はみなかったが。   冬布団のぬくときところに安らぎつ...

2022年10月31日(月)

今日も気持ちの良い秋の日だ。一昨日の新聞の読書欄で横尾忠則の書いた書評を読んだ。宮竹貴久『「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略』(岩波科学ライブラリー314)だが、書店にあったので買ってしまった。絶対読むぞ...

2022年10月30日(日)

今日もまた秋のよき日である。昼を過ぎて雲が多くなる。   日曜の朝は少しく遅く起きカーテンをひらけば秋のまぶしさ 『徒然草』第82段、83段   損じたり、不具なりしこと、欠けたるがいみじきといふ隠者のことば   老子的...

2022年10月29日(土)

秋の日らしい一日であった。沙耶の結婚届に保証人としての署名をする。   暮れのこるだいだい色の雲の端ああけふ一日の未練のごとく   老いわれにいろは匂へど高嶺の花うつくしきものはただみてをりぬ   散りぬるを惜しめどもと...