2022年3月2日(水)
室井康成『日本の戦死塚 首塚・胴塚・千人塚』(角川ソフィア文庫)を読む。「勝者のみの歴史は、常に偏頗的で他者に冷たい。」そのとおりだろう。全国1686例の「戦死者一覧」が貴重だ。近くの戦死塚をたずねてみようか。 戦死塚を...
室井康成『日本の戦死塚 首塚・胴塚・千人塚』(角川ソフィア文庫)を読む。「勝者のみの歴史は、常に偏頗的で他者に冷たい。」そのとおりだろう。全国1686例の「戦死者一覧」が貴重だ。近くの戦死塚をたずねてみようか。 戦死塚を...
今日もまた春らしい日である。昨夜また、一昨日についで、こんどはむすめから驚きの報告。なんだよ兄妹そろって、このタイミングかよ。 世界一周一八八万円のポスターに妻と二人で旅に出ようか おどろきも二日になればやぶれかぶれ妻と...
きのうにつづき春めいた日になった。昨夜、むすこから驚きの報告があった。内容はいずれ。 タンバリン、たたきたたきて野をめぐるうれしさはわが心をどらす おどろきの認知はこころ波立たせ熟睡(うまい)を奪ひいくたびも覚む
日中18℃、さすがに羽毛コートでは暑い。 昨夜の残りの鍋をあたためるカレーの香りは家族を覚ます いくたびも夜の目覚めに夢、悪夢どきどきとして冷水を欲る もんもんとねむれぬ夜にくりかへす老いの厄介鎮まりがたし
さすがに昼間14℃、雲もなく春めいてはいるが、風は冷たい。 野菜、ハムこまかく刻み炒め喰ふあはれいのちあれば今日も昼喰ふ 茂吉忌は1953年2月25日。 あかあかと燃えて日輪のぼりゆくたまきはる茂吉死にしは昨日
井上荒野『あちらにいる鬼』を読んだ。父、井上光晴とその妻、そして井上の愛人であった瀬戸内寂聴との三人の関係を井上の娘、荒野がえがいた小説だが、凄い。それぞれ白木篤郎、笙子、長内みはるとして描かれ、その不思議な関係が、娘に...
晴れてはいるが今日も寒い。鴨やかいつぶりの浮かぶ川の上の橋を渡る。 鴨の群れにかいつぶり雑り水潜るしばしの後に陣外に浮く 鴨の群れの一羽に視線をさだめたり陣の端(は)に拠る小さき鴨に 雲白く映りてけさの鴨の陣