2021年6月6日(日)
今日は雨だ。時折止む。 トラクター雨の田んぼを折り返す ひよわなる田の苗しづかに雨が打つ 曇天に柘榴の花の朱著くあヽただ雨に打たれてゐたき 梅仕事せしゆゑならむどことなく芳熟の香のただよふてゐる
今日は雨だ。時折止む。 トラクター雨の田んぼを折り返す ひよわなる田の苗しづかに雨が打つ 曇天に柘榴の花の朱著くあヽただ雨に打たれてゐたき 梅仕事せしゆゑならむどことなく芳熟の香のただよふてゐる
どんよりしているが、雨ではない。 今日の雲古のかたちも臭ひもまあよからう朝の便壺のぞきこみたり アメリカザリガニを狙って水路を探る家族がいる。 田を囲む水のながれに潜みをるアメリカザリガニ深きに退(すさ)る ...
朝から雨、激しい雨。今日も早朝から梅仕事。昨日は梅干を仕込んだが、今日からは梅ジュースである。夕方、雨は上がった。 4ℓ壜二本に梅干1Kづつ梅雨明けごろを待たねばならぬ 今年貰ふ梅の香りの熟したり布巾に摩(さす)...
常盤新平『片隅の人たち』読了。戦後の翻訳者たちの青春群像が実話をベースに展開する。楽しく、ペーソスあふれる一冊であった。昨夜、妻が梅を10キロほどいただいてきた。例年のことだが、例年より早いし、梅も大きい。 青梅の匂...
年金事務所へ。一度では用が足りず。明日もまた行かねばならぬ。こんなところがもたついてくるのが老齢化なのだろう。今日、介護被保険者証が届いた。老人の仲間入りだ。 山法師、沙羅の木白き花咲かせざくろ朱の花、あぢさゐの藍 ...
今日から6月。気持ちの良い日だ。しかし、大山は夏雲の中。 大山は夏雲どつしり雲ん中雨ふるところに美女仏降り来る 越後高田のちまきいただく笹はがし黄な粉まぶして口にほおばる 中庭の枇杷にも実る小さき実背伸びして...
晴天というわけではなさそうだ。 山椒の実の粒水にしづかなり星なき夜は山椒を煮る 抒情詩人は声太くしてあの岩のトンネルのむかうに草つみてをり