2021年 1月10日(日)
在りし日のお伝のすがたに似もつかぬ髑髏を抱きて嗚咽しやまず 浅右衛門吉(よし)亮(ふさ)の首切りの失敗を心に泣くかつぶさに誌す 北側のベランダのバケツに冬深しことしはじめての薄氷を割る <主人メモ> 今日も全...
在りし日のお伝のすがたに似もつかぬ髑髏を抱きて嗚咽しやまず 浅右衛門吉(よし)亮(ふさ)の首切りの失敗を心に泣くかつぶさに誌す 北側のベランダのバケツに冬深しことしはじめての薄氷を割る <主人メモ> 今日も全...
あらたまの朝日かがやく地平線しづかなりけり鳥鳴かざれば 下肢の筋肉(にく)衰へたるか足踏むに頼りなければ木の傍(そば)に拠る 震災碑に「横死之靈」の文字ありき「横死」ひさびさに聴きし語なりき <主人メモ> 浄土宗龍...
宙天を二十四日の月浮かぶ朝七時半うすき雲行く 今日逢ふは紅梅、椿、春の色。雀(こ)躍(をど)りしたきいのちの色なり
悪夢より淫夢がよろし然(しか)れども悪夢に目醒む夢に死にき <主人メモ> 暁闇、夢魔に苦しむ。 悪魔が出てくるわけではないのだが、夢の空間そのものに悪意がある。 旅の最中に帰りの駅を探す夢をたびたび見る。 今...
鳶となり町の上空を遊弋すとんがり屋根を探すがごとく 冬の田のひろがるところ鳩の群れ、すずめの群がり交差して飛ぶ 行く先にすずめ集まる。わが影を察知したるかいつせいに飛ぶ <主人メモ> 今日は「色の日」だそうで...
芝草に遊ぶ子猫に変身し跳びあがる、寝ころがる、毛繕ひする 冬の日の乏しきひかりを川原(かははら)に鵙が来ている枯葦の穂に <主人メモ> 「歩くのは、心に風を通してちょっとだけ変身することなのだ。」(山本貴光『...
鴨どりの群がるところ鵜も混じり相模川中流域は賑やかである 日の沈む山の鞍部に熟柿(ずくし)色残してさがみの山暮れてゆく <主人メモ> 今日もまた、この相模国は穏やかである。 しかし、新型コロナウィルスへの感染...