2025年1月17日(金)
まあまあ晴れている。 龍の口からにじり出てくる蛇(くちなは)に威勢よき声ことしはかかる 蛇を出して龍の叫びはよろこびなり不思議不可思議年変るべし 天に昇り去りゆく龍の航跡を目に追ふのみのくちなはの目 『論語』...
まあまあ晴れている。 龍の口からにじり出てくる蛇(くちなは)に威勢よき声ことしはかかる 蛇を出して龍の叫びはよろこびなり不思議不可思議年変るべし 天に昇り去りゆく龍の航跡を目に追ふのみのくちなはの目 『論語』...
寒いのだが、ほぼ晴れ。 ビン・缶を棄てにゆくにはまだ闇くひそみ咲きたる山茶花の白 暁闇のしづけさにひそむわれの息おのづから白く顔にまつはる 山茶花の白き花赤き花に誘はれこの道ゆかば黄泉の坂かも 『論語』憲問三...
今日もよく晴れている。 ハン・ガンさんの『少年が来る』を今ごろ。 光州事件を弔ふ霊のごときもの変はるがはるにこの世に嘆く 光州事件の死者を忘れてはならないとハン・ガンは言ふ押しつけないで あれやこれや光州事件...
少し暖かいようだが、晴れている。 有鹿神社 初参りは土地の女神の古社『延喜式』に載る相模のやしろ 里宮に中つ宮、そして奥宮の三社を備へし古き社ぞ 大木のけやき数本が境内にそそり立ちたる古きやしろ 『論語』憲問...
晴れて、寒いのだ。 やうやくにあけぼの杉の簡浄に冬の木となる枝の葉落とし 冬の木は枝のみ残すあけぼの杉朝の日透し明るみてくる あいかはらず石榴のひと木は不自然なくねるやうな幹日にさらしをり 『論語』憲問三五 ...
朝から曇り空。寒い。10度いかないらしい。 冷たき冬のひかりに照らされてまだきぶざまなりあけぼの杉は 沙羅の木は枝に鋭き芽をつけて伯爵夫人のごとき気高さ 海棠も冬の枝枯れみすぼらしき春を待つこと愛らしきかも ...
今日も晴れて寒い。 梶山季之『犯罪日誌』読了。梶山の復讐の物語を集めた犯罪短編が九編、日下三蔵の編集で一冊になっている。トリックはそんなに難しくないが、ペンが走っている。私には、最後の二編「失脚のカルテ」「湖底の賭」が、...