カテゴリー: 短歌

けっこう涼しい。 　　朝まだきにちちろちちろと鳴く虫の下草に隠れ居場所わからず 　　下草のおどろが下に鳴く虫のちろろと呼べばちちろと応ず 　　けさもまた体幹ゆれて定まらず足弱かさなりふらりふらりと 『論語』顔淵一〇　子張...

涼しい。このまま涼しければいいのだが。 　　けさもまた体幹ゆれて迷歩するこのざまがいまのわたくしならむ 　　封書一通、途中で贖ふ麦茶持ち大山は白き雲に隠るる 　　やうやくに朝桃色に明けてくるひかりの中をふらりふらり 『論...

朝方雨が降っていた。気温は少し下がっているようだが、湿気がある。 　　朝方は小雨なれどもほぼ全身濡れて歩くには難儀なりけり 　　傘さして歩くは本意ならずしてただ雨濡らす木々をみてをり 　　百日紅の赤き花まだ着けてゐる木下...

朝から細かい雨が降っていて歩きに行けない。 　　冬の眠りに安穏の日を過ごしたし天皇制の在ることを憎む 　　一木一草森羅万象にひそみたる天皇(すめらみこと)を忌むはわれなり 　　天皇制がつくる貧富・正邪を許せざる長き世経れ...

今日も36℃になるらしい。朝から風が湿っぽい。 山尾悠子『ラピスラズリ』を読む。幻想文学と言うべきと思いつつ、その細かい設定、描写に驚く。冬眠者をめぐる、春の目覚め、いやいや凄い。ラピスラズリは、青金色でしょうか。俺はや...