2025年3月2日(日)
朝方は寒かったものの、だんだん暖かくなる。 眉月の時があった。 見えぬほどの眉月残るみんなみの空水の色ただ平らかに 眉月といふ美しき日本語に思ひ到れり如月の朝 ただ無心に空を仰げば朝空の高きにほ繊き眉月浮かぶ...
朝方は寒かったものの、だんだん暖かくなる。 眉月の時があった。 見えぬほどの眉月残るみんなみの空水の色ただ平らかに 眉月といふ美しき日本語に思ひ到れり如月の朝 ただ無心に空を仰げば朝空の高きにほ繊き眉月浮かぶ...
今日も、朝は寒いのだが、やがて春のような。 雨降るを告知しつつ鳴くからす二羽連れゆきてさねさし曇天 雨降るを告知せりけり黒雲よりぽつりぽつりと雫したたる わが頭上を雨来る知らせを告げてゆく二羽のからすの強き鳴...
寒いが、やがて春のように。 細月の薄きが残るみんなみの仄青き空無限のひろがり 遅々として動かぬ朝の残り月みんなみの仄青き真中に しばらくは残りの月を追うたれど余りに遅き動きに堪へず 『論語』衞靈公三五 孔子曰...
朝は寒いが、少し暖かくなるらしい。 映像には幾たびも見し山椒魚もったりとした水中の動き 宿の庭に箱に飼はれたる山椒魚濃きさみどりの苔軀(み)にまとふ わづかづつ手足を動かすは山のけもの山椒魚は罠に落ちたり 『...
少しづつ暖かくなっているようだが、朝は寒い。 加藤郁乎『俳人荷風』読了。いいねえ、加藤郁乎は、もともと俳人だが、詩やエッセイも巧い。俳人荷風を書いても巧いのだ。書中にあげられた句をいくつか記しておこう。 知らぬ間にまた一...
よく晴れている。 老荷風のあとを慕ひて椿の花ぽつぽつと咲く小径を進む 椿の花ぼってりと咲く一本の木を見て過ぐる路地の一隅 椿の花赤きが咲きてはなやげるこのめぐりしばしうるほふごとし 『論語』衞靈公三二 孔子曰...
晴れてるが、寒い。 後朝に分かれてつらき楕円の月この道さびしき女との別離 女との別れに浮かぶ朝の月あかるきひかりはよりあはれなり 木の藪に隠れ行きにし京(みやこ)までなげきばかりに涙せりけり 『論語』衞靈公三...