2024年8月14日(水)
今日も、とっても暑い。 李人稙(イ・インジク)『血の涙』を読む。韓国文学「新小説」の作品。オンギョンの平壌・大阪・アメリカへの変転の生。日清戦争の終結にはじまる韓国少女の遍歴。「人間にとって最悪のものがいくさじゃ。」その...
今日も、とっても暑い。 李人稙(イ・インジク)『血の涙』を読む。韓国文学「新小説」の作品。オンギョンの平壌・大阪・アメリカへの変転の生。日清戦争の終結にはじまる韓国少女の遍歴。「人間にとって最悪のものがいくさじゃ。」その...
今日もまた暑いのだ。 貫井徳郎『悪の芽』を読む。つらい読書であり、何度もページを閉じた。384、389pの言葉が大切だろう。ここでは詳しくは書けないが、貫井ミステリイ、人間社会に潜む悪の芽を考えさせられる。悪の芽は、私に...
暑い、暑いと音をあげる。東北地方は台風5号で雨が心配される。 山の民は炭を焼き、杣を刈る、また鹿を打ち、猪を滅ぼすあしひきの民 千年を土に埋もれてゐし土器ならむ蛇がしつかり胴を巻きをり 毬栗がみどりの栗の葉に...
昨晩は、雨が降ったようだが、今朝はもう暑い。 澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』、おそらく二度目の読書。ある時期、三島のもっともよき理解者であったに違いなく、それぞれに違和を感じつつも、付き合いが続いた二人の姿が懐かしい。...
朝はいくらかは涼しかった。五時過ぎに、少しだけ歩く。 黄金蟲の廊下にしづかに死せるありきみに満足なる生ありしかな まだ死んではゐない蟬がゐる触るればじじつとまだ生きてゐる あいかはらずみみずの自殺つづきをりな...
またまた暑い。 桃三つ取り待ち撃てば黄泉の国を逃れ出でたるわれにやあらむ 渋滞を避けて中央高速路。路面荒れ、跳ぬ。後部座席は 桃の実を二人で分けて語りあふ旅の終はりは少しさびしく 『論語』郷黨一五 君に侍食す...
昨日までより気温は低くなっているようだが、暑いことに変わりはない。 木内昇『よこまち余話』(中公文庫)を読む。浩三少年を通して、駒さん、トメさん、遠野さんなどのあの世の人々が捉えられ、この横町、というか路地のあの世とこの...