カテゴリー: 短歌

今日も暑くなると思って、5時代後半に歩く。同じような老人が5人、走る若者が2名。 　　けふも地にだんご虫ゐる突つつけばたちまちまるまる鎧装ふ 　　鎧のごとき甲に包まれ安楽かあんのんあんのん虫のつぶやき 　　草むらよりだん...

今日は熱い、あつい。 　　この道は滅びへむかふその自覚なくて党派の争ひばかり 　　まみどりの山なみ遠く見はるかす相模のやさしき色見ゆるなり 　　大山独楽を作る木地師の少なくなるこのまま経れば滅びゆくなり 『論語』子罕三〇...

朝は風が通って、いくらか涼しい。午前9時過ぎには暑い、暑い。 　　けさも地にだんご虫ゐるつまづきさうになるも虫は潰さず 　　鎧を丸めだんごのごときこの虫の沈黙こそが千金の価値 　　草莽を転がりだせるだんご虫敵とおもへばた...

曇り空が、しだいに晴天に。 　　27℃は暑いか涼しいか九階に風の通ればいささか涼し 　　じわっじわっ肌へを濡らすこの汗を人の証しと誇らしげなり 　　エアコンのスイッチ入れる目途とする28℃をたちまちに超す 『論語』子罕二...

朝からずっと曇りが続くらしい。 深町秋生『鬼哭の銃弾』（双葉文庫）を読む。「スーパーいちまつ強盗殺人事件」を追う、退職刑事の父と現役刑事の息子の葛藤が凄いし、顛末も凄い。 　　礼をするごとくに繁るあけぼの杉雨降ればしとど...

朝から雨が降りはじめ、当分止みそうにない。 　　コンビニにカフェ・オレを買ひ夏の雨じめじめ降り来さねさしの地に 　　カフェ・オレの冷たきを飲む爽やかにまみどりの森に傘さしてゆく 　　たうたつに『源氏物語』を想ひ出ず六条御...

雨っぽかったが、曇りというところか。午後、雨らしい。 　　樹皮破れてますぐなる枝に繁りあふ欅の葉夏の天蓋をなす 　　洞と洞つなぐ破れ目の長く伸び崩壊ちかきか一樹のけやき 　　うすみどり色に錆びたる幹のうへのけやきの葉むら...