2024年1月28日(日)

曇り空からはじまり、寒い。   紅梅、白梅咲く地のありて春めけるさがみの国に笑ひほころぶ   緑色に黄色と茶色、さらに橙色使ふ古代のタイルのごとき切片   西の京、奈良大安寺の古きタイル写しつつわれもいにしへの人 『論語...

2024年1月27日(土)

寒い。冷えているが、天気はいい。   白煙の傾きて立つ三川合流域風あるらしき北からの風   白煙の立ち昇る工場を輝かす朝のひかりあり冬ざれの景   今朝もまた残りの月のかがやきに山際あかるく冬の木の山 『論語』里仁五 孔...

2024年1月26日(金)

冷えている。しかし良い天気だ。   飛行機雲のびゆく空に応じたるごときからだのわくわく動く   いにし世の大き御寺を彩れる多様多彩な土製器残る   大安寺のタイルのごとき砕片を写しゆくこの愉しき時よ 『論語』里仁四 孔子...

2024年1月25日(木)

今日も冷たいが、天気はいい。   歩みゆき横町を折れふりかへるここは何処迷宮のさなかにあらむ   茫然と立ち尽くすは老いのわが身なり冬の風寒きけさの舗道に   あたたかきペットボトルのお茶を買ひ心たのしも歩みはずみて 『...

2024年1月24日(水)

寒いがいい天気だ。堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』上・下(集英社文庫)読み終わる。凄い、熱い、惨い、そしてわくわくする。堀田善衛が「若者」「男」として、戦前、戦中時代がえがかれる。左翼に近いところで留置体験があったり、...

2024年1月23日(火)

温度が高い。午前中、本厚木へ。   朝四錠、夕べ一錠、寝る前六錠これらの薬剤老いを支ふる   給湯器にあたたかな水が蛇口より零れるごとく皿、椀濡らす   水仕事にその人柄がでるものか妻は豪快、わたしは小心 『論語』里仁一...

2024年1月22日(月)

雨ではない。晴天であるが、やがて曇ってくるらしい。   老いらくのたしかに来むと思へるはでこぼこの径にふらつく歩み   いつしかに千年経(ふ)るかこのいのち呆けて惚けて翁の体に   今日の朝はつぶれたカレーパンを召し上が...