2025年3月5日(水)

雪だといっていたが、おおかた雨。そして寒い。

鳩は嫌いだ。

  偉さうに中庭のどこかに鳩のこゑいづこか見えねど憎き鳩来る

  いづこからかまたいづこにか鳩数羽偉さうに鳴くマンションどこかに

  鳩が鳴くいづくかに鳴く分からねどたしかに二羽の相寄り合ひて

『論語』衞靈公四〇 孔子曰く、「道同じからざれば、相ひ為に謀らず。」

「志す道が同じでなければ、たがいに相談しあわない。

まあ、そうだね。

  志す道おなじからざれば相ひ謀ること決してなからむ

『古事記歌謡』蓮田善明訳 七七 イザホノワケノ命(履中天皇)

波邇賦坂に着いて、難波の皇居を望むと、皇居の焼けている火が、まだ赤々と見えている。そこで、また歌をよんだ。
波邇賦(はにふ)坂 わが立ち見れば      波邇賦の坂にわれ立ちて
かぎろひの 燃ゆる家群(いへむら)       見れば盛りと燃え上がる
妻が家のあたり           妻が家あるそのあたり

  波邇賦坂に立ちてわが見れば燃え盛る妻が家あるあたりなるかも

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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