2025年3月11日(火)

東北大震災の日から14年。いまだ遺骸の不明な人が2520人ほどいるらしい。

雲っていて寒い、夕刻には雨が降るという。

  早咲きのさくらの白き花開くかすかに花の匂ひただよふ

  マンションのパティオの隅に四本の早咲きざくら満開のとき

  わづかながら香りただよふ早咲きの白きさくらのも花散らしをり

『論語』季氏四 「孔子曰く、益者三友、損者三友。直きを友とし、(まこと)を友とし、多聞を友とするは、益なり。便癖(べんぺき)を友とし、善柔を友とし、便佞(べんねい)を友とするは、損なり。」

まあ、そうではあろうが、友だちを差別してはいないか。

  直きを友とし、諒を友とし、多聞を友とすこの三友は益なり

『古事記歌謡』蓮田善明訳 八四 キナシノカルノ太子

それでアナホノ皇子は軍を解いて退いた。オホマヘコマヘノ宿禰は、カルノ太子を捕え、連れてきてアナホノ皇子のもとに参った。太子は捕えられて歌った。 
天飛(あまだ)む 軽の嬢子(をとめ)        軽のおとめよ そのように
(いた)泣かば 人知りぬべし     君が泣く声高いゆえ 二人の仲を人が知る
(は)(さ)の山の 鳩の        波佐の山の鳩の様に
下泣きに泣く          声を立てずに泣きなさい

  天飛む軽の嬢子よ甚く泣けばその声高く人知りぬべし

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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