2025年3月26日(水)

朝から18度、27度になるらしい。

  白梅の花爛れたやうにほころびて淫靡なる香に滅びかゆかむ

  この頃は梅の花ほろび香らざる然るに茫と立つわれなむ

  ときをりは三人官女のしろき肌いづれも若く熟れたるやうな

『論語』陽貨五 (こう)山不擾(ざんふじょう)(公山氏は季氏の家臣。陽虎の反乱のあと季氏に叛いた)、費を以て(そむ)く。招く。子往かんとす。子路説ばずして曰く、「(ゆ)くこと(な)きのみ。何ぞ必ずしも公山氏にこれ之かん。」孔子曰く、「夫れ我を召く者にして、豈に徒ならんや。如し我を用うる者あらば、吾は其れ東周を為さんか。」招く者が本気ならば、孔子はその国にゆく。そして東の周を興す。

  いづこにも本気で招くことあればただちに往って東の周興す

『古事記歌謡』蓮田善明訳 九九 オホハツセワカタケルノ王

またある時、天皇が葛城山の上に登った。すると、大きな猪がとび出してきた。

天皇は見るより早く、(なり)(かぶら)(や)で射たところが、猪は怒って寄ってくる。天皇は、その怒号に恐れて、(はん)の木の上によじ登った。そして、
やすみしし わが大君の     わが大君が射止めたる
遊ばしし (しし)の         手負いの猪が荒れ狂い
(やみ)(しし)の (うた)(かしこ)み       唸りをあげて飛びかかる
わが逃げ登りし        幸いこれなる丘の上の
在丘(ありを)の (はり)の木の枝      榛の枝へと逃げ登る
と、歌を詠む。

  病猪の激しく怒り大君に突進してくれば榛の木に登る

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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