2025年4月17日(木)

朝から晴れ。二十五度くらいになるらしい。

  中庭は百日紅の葉が萌えるさみどり色の木々のみでなく

  さるすべりはオレンジ色の葉ぞ燃ゆるこんな色だったか新芽の色は

  つつじがようやく花にひらきゆく赤き新芽の蕾とならむ

『論語』微子第十八 一 微子はこれを去り、箕子はこれが奴と為り、比干は諫めて死す。孔子曰く、「殷に三仁あり。」

殷王朝の末に紂王が乱暴であったので、微子は逃げ去り、箕子は狂人を真似て奴隷となり、比干は諫めて殺された。孔子は言った、殷には三人の仁の人がいた。しわざは違うけれども、みな国を憂え民を愛する至誠の人であった。

  殷王朝の末期に紂王出でたりき殷の王三仁を皆避けられき

前川佐美雄『秀歌十二月』一月 高市黒人

旅にしてもの恋しきに山下の赤のそほ船沖に傍ぐ見ゆ (万葉集巻三・二七〇)

赤の反対色としての青を、沖の青さをいわずして感じささる。それらもこの歌のよいところで、はでではなく、しずかにその哀愁を歌いあげているあたり、同時代の人麿や赤人とはまたちがった感銘を受ける。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA