2025年4月22日(火)
今日も晴れ、春らしい日である。そして父が死んだ日である。あれから三十六年。生きていれば九十七になる。 朱川湊人の小説をはじめて読んだ。『花まんま』、これが面白かった。大阪のあまり上等ではない町内の怪異譚。短編六作である。...
今日も晴れ、春らしい日である。そして父が死んだ日である。あれから三十六年。生きていれば九十七になる。 朱川湊人の小説をはじめて読んだ。『花まんま』、これが面白かった。大阪のあまり上等ではない町内の怪異譚。短編六作である。...
晴れて、暖か。 中庭は百日紅の葉が萌えてるさみどり色の木のみではなく さるせべりはもう勝手色オレンジの葉の燃え立ちて自己を主張す 躑躅やうやく蕾む見ゆわづかに赤き芽立ちや四月 『論語』微子五 楚の狂接(せつ)...
曇りだ。気温は上がるようだが、家の中はどこか寒いのだ。 小手毬の花ぎつしりと咲くところしばし憩ふてまた歩きゆく つつじも花の赤き花びら捥ぎとりて毒だといへど蜜啜りをり つつじの花咲くところ目を瞑り歩きを止めて...
今日もいい天気で、暖かくなる。 北方謙三『絶影の剣 日向景一郎シリーズ③』読む。景一郎がまた不気味なほどの活躍をするのだが、ほとんど無駄なことは語らない。しかし、滅法剣は強い。今回は医師丸尾修理が中心になる。修理を囲むよ...
朝から雲はあるが、晴れてくる。 明烏けさも電柱の上にゐるこの地の王のごとくふるまふ 烏三羽が領したるこの一帯の上空に姿あらはすとんび数羽が 木の枝にすずめ来てゐる胸の毛の白く愛らしまたすずめ寄る 『論語』微子...
朝から晴れ。二十五度くらいになるらしい。 中庭は百日紅の葉が萌えるさみどり色の木々のみでなく さるすべりはオレンジ色の葉ぞ燃ゆるこんな色だったか新芽の色は つつじがようやく花にひらきゆく赤き新芽の蕾とならむ ...
天気だ。 もう疾うに蛇口から出る水流のぬくとければ春のさ中なりけむ 蛇口よりこぼるる水に手を濡らす温かきゆゑ春深きなり 汚れたる麻の食器を洗ひをり洗剤まみれの春の水なり 『論語』陽貨二六 孔子曰く、「年四十に...