2022年5月11日(水)

志賀直哉『暗夜行路』を読んだ。学生時代に一度読んでいるが、最後の大山(だいせん)の場面しか覚えていないから、まったく新鮮な気持ちで読めた。主人公、時任謙作は、日本の近代小説特有のダメ男といっていいだろう。もっとしっかりせ...

2022年5月10日(火)

昨日と違って朝から青天がひろがって山々のみどりが美しい。朝はまだ涼しかったが、ようように暖かくなってきた。頼んでいた三好達治『測量船』(講談社文芸文庫)が届く。 キッチンに小さなちひさなシャボン玉食器洗剤のボトルより飛ぶ...

2022年5月9日(月)

昨日は母の日で、奈良の吉野の柿の葉寿司を妻が用意した。ひさしぶりの柿の葉寿司とちょっとの酒、うまかった。今日は曇りがちで涼しい。 柿の葉寿司の葉をはがし口に頬ばればここはそらみつ大和の国なり 柿の葉は大和五条のものなるか...

2022年5月8日(日)

時々自分のからだが自分のものではないような違和感を覚えるときがある。そんなとき左胸をさわると心臓ペースメーカーの植え込まれているところが硬く出っ張っていて気になる。そして、オレはこの肉体に埋め込まれた機械のおかげで生きて...

2022年5月7日(土)

まあまあの日和でしょうか。はがき3通、封書1通をこしらえる。なかなかに難儀でした。 つつじ垣につつじの花の落ちてゐる五月七日の露地をさまよふ 昨夜一日遅れの菖蒲湯に沈む。 ほのぼのと六日のあやめの湯に沈むこの肉体もやがて...