2024年1月21日(日)

朝から冷たい雨が降っている。山際では雪だという。午後には晴れる。   近眼、遠視混(こん)ずる眼鏡を卓上に外して置けば動きはじめる   わが眼鏡かつてにごそごそ動くらし深夜の卓上を左へ右へ   卓上に痕跡のこるわが眼鏡遠...

2024年1月20日(土)

朝からどんよりとした天気です。ただ雪が降るかもしれない。   まぼろしの国まぼろしの城砦に王女となりて国見する夢   裾ながくひきて回廊をめぐりゆく黄熟色のたゆたふところ   薄桃色のこの幻の国をめぐる馬上に揺られ王女な...

2024年1月19日(金)

曇りと言っていたが暖かな日である。   リビングの椅子に座りて足もとにとどく日の影踏みしめてゐる   われもまた侘人ならむ閑居してしづかに過す足弱にして   わが眼鏡かつてにがさごそうごくらし昨夜の場所と置き場所違ふ 『...

2024年1月18日(木)

朝から晴天である。今日は温度もそこそこ暖まるらしい。とはいえ寒い。   冬晴れの日の清らかさ風吹けばあつけらかんと天に雲なし 能登半島地震   海やまのあひだに暮すこの国の常凡の人らを災害襲ふ   室内に直さす日ざし冬な...

2024年1月17日(水)

今日は、昨日より暖かくなるらしい、が寒いぞ。   己が身の軽佻浮薄かるがるとこの世からあの世へ径(こみち)のあらむ   このままに暗きに墜つる妄想に游ぶがごとし宙吊りのわれ   崖の果てに墜つるがごとき捨身往生われには無...

2024年1月16日(火)

良い天気だが、今日は寒いそうだ。困ったもんだ。   憂鬱なりこの国の未来を想ふときジンタ、ジンタッタ楽団がゆく 片山杜秀『歴史は予言する』(新潮新書)を読みはじめた。 世の中にはもの知り人があまたゐるたとへば片山杜秀の如...

2024年1月15日(月)

朝の太陽のひかりは美しかった。しかし冷えている。寒い。 ペットボトルから茶碗にお茶を移しをり冬の夜中のあやしきその音   湿りもつ音が真夜中にしたたるは茶碗の内なり深く響けり   朝に晩に薬を含むを忘れずに日々生きてゐる...