10月12日(日)

涼しいですな。やっと秋かな。 評判の永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』を読む。木挽町は芝居町。そこでの仇討ちも芝居であった。登場人物たちの優しさのおかげで成功する仇討ち芝居。なかなかに愉しめたのである。中島かずきの特別エッセ...

10月11日(土)

今日は雨。   朝ガラス鳴けば諸鳥の声聴かずカラスの天下か周囲を飛べり   カラスの声が聞こえぬところにスズメゐて愛らしきもの鳴き交すなり   イカルかもカワラヒワかも私には見分けがつかぬ野の鳥が飛ぶ 『孟子』公孫丑章句...

10月10日(金)

涼しい。歩くと暑い。   突然に秋めく日あり。桜木の枝から落ちるさくらのもみぢ   散りはじめふらりぽつりと流れゆくさくらの古木の幹に手をやる   さくらのもみぢを踏むわれもけもののごとき喜びにゐる 『孟子』公孫丑章句2...

10月9日(木)

寒いくらいだ。台風が南方をかすめている。 砂原浩太朗『雫峠』を読む。六編の短編からなる一冊だが、定番の神山藩もの。「雫峠」に切迫感があり、逃れる二人に行く末も暗示している。おもしろいのだ。   今日もまた公園のけやき樹に...

10月8日(水)

涼しいが、27℃まで上がるらしい。   少し濡れたる砂地を歩く。わづかな足跡まっすぐに行く   曇天の朝の公園しづかにてけやきを透す太陽見えず   いつもならば公園のけやきの木を透し朝のひかりのまぶしきばかり 『孟子』公...

10月7日(火)

曇りだが涼しいのだ。 綱淵謙錠『刑』を読む。古本の文庫本。短編七編を編集したものだが、綱淵らしい歴史小説である。いくつかは最後の首斬り山田浅右衛門吉亮を描いたもので、なかなか凄い。戦慄する。ただ私に興味深く思われたのは永...

10月6日(月)

今朝も昨日と同じように涼しい。昼も同じ。   愛欲に溺れて何が愉しかろ地獄へ堕ちても悔いなかりけり   赤飯を喰ひすぎて地獄の古き構造をおもふ。夕べの雨過ぎてゆく   祝いもなく赤飯喰へばなんとなく心たのしも身体もはずむ...