2025年6月4日(水)

晴れ。   浄土から夕日差し来て雲透くるあかね色して暮れてゆくなり   透明感のある夕雲をわが見つつこの雲の涯て浄土なりけり   中庭をつばめ一羽が独占しまるで舞台の役者のやうに 『大学』第三章 所謂身を脩むるはその心を...

2025年6月3日(火)

朝、ちょとのあいだ曇りだったが、やがて雨。今日は一日雨だ。 芦沢(あしざわ)央(ゆう)『夜の道標』読了。起点は塾経営者の殺人である。きっかけは旧優性保護法だ。犯人は子どものできない身体である。その理不尽が殺人につながるが...

2025年6月2日(月)

曇っているようだが、陽が出る時もあるらしい。   蕺(どくだみ)の花さかりなり公園の縁(ふち)いろどれる真白き花   どくだみの花むらふかく歩み入りわれも蕺の如くにあらむ   見る間にも降りだしさうな曇り空、春土耕(おこ...

2025年6月1日(日)

明るい。雨ではない、曇りつづき。しかし明るい空だ。 鎌田東二さんが5月30日午後6時15分、盲腸がんのため京都市の自宅でなくなった。74歳。 最初の出会いは、あまり楽しいものではなかったが、すべての根源をエロスと言い切っ...

2025年5月31日(土)

朝のうち、ちょっとだけ曇りだった。ゴミ捨てに。やがて雨が降りだす。夕刻からまた曇りらしい。 六十九歳である。五十歳を目前にして悪性リンパ腫と診断され、再発を経て、昨年から三回目。発話、書記、歩行に不具合が残る。この症状と...

2025年5月30日(金)

朝から雨、夕刻に曇りになるらしい。 大岡昇平『わが復員わが戦後』を読む。帯文に「『俘虜記』誕生前夜から昭和末へ」とある。大岡の復員次第、戦争次第がよく分かる。裕仁天皇への思いを描いた「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ...

2025年5月29日(木)

曇り空、だが夕刻より雨が降りだすらしい。夜、雨。 いつのことだか   一年のうちに数日あるかなきかこのよき日なりわれ破天荒   病ひのこともとんと忘れてあばれたき欅大樹の真下に遊ぶ   楠の木も旧葉落として新葉に変はるそ...