短歌 8月3日(日) Posted on 2025年9月3日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 花火も昨夜無事に終え、今日また暑い。 マンションの中庭にみみずが干乾びて死んでいる。 幾日も日にさらさるるみみずなり乾び干乾び一寸ほどに この暑さ夜間這ひ廻るみみずかな朝には干乾び死にゆくものを みみずに幸せ...
短歌 8月2日(土) Posted on 2025年9月3日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 台風の被害はほとんどなかった。朝から暑いのだ。 反転し腹をさらして乾涸ぶるヤモリの子なり街上に死す 乾きたるヤモリの子死ぬとき何思ふ絶望の声あげざるものか 乾涸ぶる蚯蚓の隣に死したるかヤモリの子ああ何ともせん...
短歌 2025年8月1日(金) Posted on 2025年9月3日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 早いもので、もう八月です。 朝毎に飲むトマトジュース一杯を卓にこぼせり情けなきこと 歳とれば手もと不如意もあることと布巾にふき取る妻の笑顔 いやいや手もと不如意に気をつける六十九歳なんとかせんか 『孟子』梁恵...
短歌 7月31日(木) Posted on 2025年8月31日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日も暑い。七月も終わりだ。 絶壁にたたずむはわれ今にも跳びこむごとき痩せたるすがた どこかに自殺願望があるのだらうかいやいや年経てもわれにはあらず 明瞭快活でいつまでもいたしと思ふこの暑さにも 『孟子』梁恵...
短歌 7月30日(水) Posted on 2025年8月30日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 35度まで上がるそうだ。暑い、あつい。 話題の王谷晶『ババヤガの夜』を読む。イギリスのダガー賞の受賞作だというが、この暴力、そして力の世界は、気分を一掃してくれる。私は好きだ。 うなだれて明るき街に迷ひ入る老残あはれ...
短歌 7月29日(火) Posted on 2025年8月29日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日は格別暑そうである。 左腕の手より上、肘より下がほぼ全面的に紫斑のごとし この紫斑日毎に育ち大きくなる変色したる右腕ならむ さして痛くも痒くもなくただ紫の血を蓄へてをり 『孟子』梁恵王章句4 梁恵王曰く、...