短歌 7月28日(月) Posted on 2025年8月28日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント さて、今日も暑い。 ひさびさに生きてゐる蚯蚓に会ひにけり蠕動しつつ草むらに入る なぜかくも乾らぶるみみずの多きなり場所を変へつつ死にけるものぞ 雨降れど乾ぶるみみず彼方此方踏まざるやうに俯き歩む 『孟子』梁恵...
短歌 7月27日(日) Posted on 2025年8月27日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 暑さ、暑さ。 梶山季之『李朝残影』読了。日本の植民地時代の創氏改名や妓生をモデルにした中編小説が集められて、読むものには、その時代の朝鮮人への差別や日本人であることの強さと弱さがわかる。 かつて、「族譜」も「李朝残影」も...
短歌 7月26日(土) Posted on 2025年8月26日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日も、今日も暑いのだ。朝、五時代に歩いてくる。 井波律子の遺著になる『ラスト・ワルツ』を読む。夫、井波陵一の編である。作者紹介によると律子さんより三つ若いことになる。京都大学の後輩なのだろうかと思いつつ、エッセイのよう...
短歌 7月25日(金) Posted on 2025年8月25日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 暑いねぇ。 ずいぶん前のラジオテキストだけれど金岡秀郎『文学。美術に見る仏教の生死観』を読み終えた。仏教哲学が理解できて、その周辺が興味深く思われた。なかなかよく出来たテキストである。 われには古き謀叛を思ひたかぶれ...
短歌 7月24日(木) Posted on 2025年8月24日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント またまた暑いのだ。 文庫になっている『今スグ知りたい日本国憲法』を読んだ。古い文庫本だが、ひょっとしたら日本国憲法を全文読み通すのははじめてかもしれない。国民に総意があることはわかるが、そんなもん選挙で問えるわけなかろう...
短歌 7月23日(水) Posted on 2025年8月23日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 毎日暑い。 立ち上がる珈琲の香に顔よせてその匂ひこれこそ大人の香り キッチンに珈琲豆を挽く音す期待が胸をふくらませたり ミルクたっぷりその上に砂糖三杯甘くして珈琲を飲む高校一年 「孟子」梁恵王章句上2-3 に...
短歌 7月22日(火) Posted on 2025年8月22日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 今日も暑い。 米澤穂信『栞と嘘の季節』。高校の図書館係の話だが、とても高校生とは思えない。本格的な探偵だ。トリカブトの栞をめぐって推理が進む。 クリスタルガラスがおこす乱反射ひかりの燦爛こそが夏なり 透明硝子の輝...