9月3日(木)迢空忌

けっこう涼しいが、やがて暑くなる。 雨あれば泥濘の公園に入りがたく日は登るなり水たまりに映る 小だまりのそれぞれに青き空映しどの水たまりも履み越しがたく まだ生きているみみずのたうち迷動す雨にふられて肉色白く     *...

9月2日(水)

朝は涼しい。しかし湿度が高いし、昼には30℃を越すらしい。暑くなるのだ。 蟬二匹。平常のままの格好し死ににけるなり粛然として みみず二匹のいまだに動く蠕動のはげしくあれば死も遠からず 蟬もみみずもいや果てにしてかたち保つ...

8月31日(月)

曇り空なれど、雨ではない。朝は涼しい。 葉室凛『柚子の花咲く』、いい話だった。手に汗する展開、心地よい顛末であった。 遠くの芝の傾斜地に茶色の牛のあまた群れをり あの牛の乳をしぼるかソフトクリーム蕩けさうなり殻まで喰らふ...

8月30日(日)

涼しいが、小雨がち。 宇野千代『色ざんげ』を読んだ。情痴小説というか奇妙な味わいの小説である。なんだか現実離れしているような感覚が終始つきまとう。画かきの主人公も三人の若い女性もみんな変だ。しかし、なんだろう気持ちがいい...

8月29日(土)

曇り。気温も低い。このままだとよろしいが。 五十代の女性の白骨から複顔すたくましきおばさん親しみありき 南牧村美術民俗資料館・斎藤岩男のカヘル図おもしろ 未来にはカヘルしかゐないそんな絵をたのしむわれも蛙の手足     ...

8月28日(金)

今日も暑い。ただし夜は涼しく、窓を開けていた。 日日の夕餉に誂へ日本酒の飲みくらべする牧水・甲斐駒 二日目は和食に酒を初しぼり・初穂しずくに宵涼みなり 縄文人の白骨「志なの一号」は五千六百年前の小柄なる人     * 『...