11月2日(日)

晴れてる。   セキレイの呼ぶ声聴く声二羽がゐて欅の周囲(めぐり)鳴き移りつつ   すずめごの声かしましく公園の囲りの木々に鳴きやまざりき   金木犀の甘き香りに包まれてすずめらが鳴くたのしきものよ 『孟子』公孫丑章句下...

2025年11月1日(土)

いい天気だ。   熊に襲はれ死ぬもよからう一撃に倒してくれるものなればこそ   苦しみて死へおとろふるを畏れつつしかしなんともなすことあらず   だんだんに苦しみを経て死は来るいたしかたなしなるやうになれ 『孟子』公孫丑...

10月31日(金)

ぐずぐずと雨。   公園の砂地の轍に足取られふらつく老いを誰も見てゐず   けやき樹の上に広がるマンションの誰一人としわれを知らず   公園の木より飛びたつカワラヒワ海老名の鳥なりもっと顔出せ 『孟子』公孫丑章句下34-...

10月30日(木)

寒いけれども晴れ。 『この道』に続けて遺作になる古井由吉『われもまた天に』を読んだ。たしかに死を見ているが、動きは生の側にあるようで、あらためて死の存在が恐ろしいものに思われた。しかも、足のふらつきから転倒した、その夜に...

10月29日(水)

晴れている。   けやき樹に隠りて泣くはすずめらし愛しき声に鳴きつつ移る   けやき樹より飛びだすセキレイ航跡の後追ふ一羽も去りゆきにけり   鶺鴒の航跡上下に美しく飛びゆかむとす遠くの木々に 『孟子』公孫丑章句下34-...

10月28日(火)

曇り空だったのが晴れてくる。   公園の砂地に自転車の轍あり凸凹として歩きにくし   砂地をいろどるあまたの轍、自転車がつけしものなり歩きにくし   けやき樹の下通るとき轍を踏みし老いがつまづく 『孟子』公孫丑章句下34...

10月27日(月)

本当に久しぶりで日の出。雲が赤く染まる。 古井由吉『この道』を読む。その文に圧倒されつつ、その文に収められた「この道や行く人なしに秋の暮れ」や、宗祇の「世にふるもさらに時雨のやどりかな…」「人づまがまやの軒端の梅の花」「...