5月20日(水)

今はいい天気だが、夜は雨らしい。   師にも晩年といふ穏やかなるときありしこの現世(うつつよ)の汚辱を離れ   荒御魂 二つあひよる み墓山 わが哀しみも ここに埋めむ 弘彦   四月初旬に能登の羽咋の父子墓。師の歌と遇...

5月19日(火)

晴れてる。暑くなるらしい。   師の死を知るは四月二十九日、亡くなりしは二十四日しばしの空白   これの世に師のなき五日知らざればのほほんとゐる。許しがたき   師のいのち百一年の時をおもふ。三十余年も不足せしわれが 『...

5月18日(月)

今日も暑い。晴れだ。 わが師死す   信じがたきことの一つ。師のいのち百一歳に死すといふなり   おのづから涙ひとすぢ。師の死去を識るに意を得ず茫然たりき   いつかはと思ひしものの青(あを)紅葉(もみぢ)繁り重なる今こ...

5月17日(日)

今日も晴れて、気温が上がるらしい。 蝉谷めぐ実『見えるか保己一』を読む。時間はかかったものの、凄い小説だ。『群書類従』を編纂した塙保己一を小説にしたものは、おそらく初めてだろう。だから単純に保己一の伝記のようなものだと思...

5月16日(土)

晴れているが、朝ちと寒い。   あやふくも六日のあやめになるところ五日の菖蒲苦き匂ひす   菖蒲草、剣(つるぎ)のやうに鋭くて湯につかるわれさむらひならむ   幼き日の義経兜を飾るものの尚武のこころつひに興らず 『孟子』...

5月15日(金)

晴れて暑い。   いつからか左傾、保守化してかくのごとき夢かたることも恥辱と思ひき   されど秦の始皇帝撃たむとする荊軻よときにわれには神のごとし   風瀟々として易水寒く荊軻一たび去って還ることなし 『孟子』告子章句上...

5月14日(木)

海老名は晴れ、午後雨らしい。   物差しに割腹の真似。幼きわれの秘密の儀式   母にも父にも言ひがたき秘密持つことひそかに愉しむ   三島由紀夫・森田必勝の自決なりわれに維新の夢抱かすは 『孟子』告子章句上148 孟子曰...