2023年11月2日(木)

いい天気だ。今日は午後、リハビリが入る。明日の代りだ。

  けふも鳴くあけがらすのこゑ自動車の走行音より強く響く

  山の端に明けの明星かがやけばこの朝のはじまりおだやかであれ

  月高く空にあかるく残りたる山の上はるか浮かべるごとく

『老子』下篇74「夫れ大匠(だいしょう)に代わりてけずる者は、其の手を傷つけざる有ること希なり。」

『徒然草』179段「那蘭陀寺は、大門北向き」は本当か?

180段 左義長は正月の火祭りの行事。法成就の池は神泉苑の池のことである。

  さぎちょうは(ぎ)(ちやう)を焼きあぐる行事なり神泉苑の池にておこなふ

2023年11月1日(水)

いい天気だ。ちょっと暑くなる。リハビリさんと久米さんが来て公園まで歩く。夕暮れ寒い。

  朝がらすけたたましくも鳴きたつるひむがしへむかふ五、六羽の群れ

  穏やかなるときのきたるをたのしむべし紅葉にはじまる秋のひと時

  暗くなれば「大阪ラプソディ」のメロディが急に流れ(く)わが(へや)のうち

『老子』下篇73 「天網恢恢(てんもうかいかい)(そ)にして(しつ)せず。」

『徒然草』176段「御薪に煤けたれば、黒戸といふとぞ。」177段「乾き砂子の用意」178段「別殿の行幸には、昼御座の御剣にてこそあれ」と忍びやかに言ひたりし、心にくかりき。」

  「行幸の際には剣を傍に置く」忍びやかに言ふこころにくかりき

2023年10月31日(火)

いい天気だが、雲が多い。退院後初の診察である。

  後尾灯の赤き点滅つづきをり県道55号線(く)(る)(ま)混みあふ

  午前五時 高きところに月残る十六夜月ひかりかがやく

  太陽神が上り来るべし室内(へやうち)の壁にあかるき日の影ありき

『老子』下篇72  「聖人は、(みずか)ら知りて、自ら(みずから)(あら)わさず、自ら愛して自ら(たつと)しとせず。故に彼を(す)てて此れを取る。」(見せびらかしたり威張ったりして刑罰にたよる政治をすてて、こちらのみずからを知り、わが身をたいせつのする無為の政治を取るのだ。)

『徒然草』173段 「道を楽しぶより気味深きはなし。」(仏道に精進することで得られる安楽より味わい深いものはない。) 

174段 酒の功罪。

  酒飲みの罪ばかりいふ兼好のつけたりのごとく酒も良きなり

2023年10月30日(月)

今日もいい天気だ。

  目薬を一滴しづくに右の眼に垂らせば赤目の色変りゆく

  眼がしらに一滴垂らす目薬にしばし眼つむる眼ににじむまで

『老子』下篇71 「聖人は病あらず、其の病を病とするを以て、是を以て病あらず。」

病は難の意。短所・欠点のこと。

『徒然草』173段 

「小野小町のこと、極めて定かならず。」

  小野小町のこと定かならずと兼好の言ひたれば小町は伝説のひと

2023年10月29日(日)

朝、雨。やがて晴天。涼しいのかな。

  昨夜よりの雨に濡れたるベランダの幸せの木の葉にたまる水

  鵯のけさは長鳴きかはし合ふ濡れたる木々より電線に飛ぶ

  あひ次ぎて電線上に場所うつす鵯二羽のこゑ長く鳴く

思い出した。『老子』の続き。70からである。

「吾が言は甚だ知り易く、甚だ行ない易きも、天下能く知るもの莫く、能く行なうもの莫し。」である。   そして『徒然草』。172段、若人と比べての老人讃である。

2023年10月28日(土)

今日も晴天。『方丈記私記』についで堀田善衛『天上大風』読了。堀田善衛はいい。いろいろ感心したところはあるが、そのいくつか。一つは旧約聖書の冒頭と伝道の書の紹介、一つは「未来からの挨拶」バック・トウ・ザ・フュチャーである。「われわれはすべて背中から未来へ入って行く」である。ベンヤミンの天使とともに聴くべき言である。また「われ在り、ゆえにわれ思う」というトマス・アキナスの「われ思うゆえに、われ在り」というデカルト真反対の言葉などなど

  いつのまにか年老いたれど若き日に読みし堀田善衛よく思ひだす

  年老いし堀田善衛も良しとおもふ『天上大風』たのしも読書

  時どきにするどき言あり「ちくま」に書き続けたるエッセイを読む

世界各地戦乱やまず。

  「天上大風/天下騒然」二十五年経て騒然はいまも変はらず

2023年10月27日(金)

右眼だけでなく左も充血。視界に異常なし。熱はない。リハビリ。よろこびケアネットの久米さんくる。昼は割合暑い。

  体温36,5℃やうやくに平熱つづくけさの検温

  目薬を点眼すればおほかたは眼からこぼるる(かた)(ほ)の濡るる

  毎日のやうにかめむしが廊下にゐる臭いといふがみどり美し

  うつくしき緑の甲の椿(かめ)(むし)を小さきスケッチブックに写す