2023年10月11日(水)

小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか』読了。堀田善衛『方丈記私記』以来、退院中に大幅に読んでいたとはいえ、読み切ったのは二冊目。いい本だった。宗尊親王、足利尊氏、太田道灌、冷泉為和らの和歌状況を語り、おもしろかった。中世和歌になぜ武士がかかわるか。

  さびしげに陰茎洗ふ昼過ぎのシャワー室なぜかさびしきものよ

  中世の和歌世界かくも形式にしばられてたのしきか足利尊氏

  戦国武将が和歌にさほどに真剣なるその奇妙おもひ政争ありけむ

2023年10月8日(日)

『成瀬有全歌集』(砂子屋書房)が届きはじめる。

  秋雲がうれしき知らせ伝えくる礼状あひつぎ届くこの頃

  成瀬家の家族よりとどく文よみて長女のきみの文章うれし

  小池光の礼状よみて成瀬有やさしかりしをおもひだすなり