朝から雨、絢瀬方面へ今を盛りの染井吉野を観に、妻の運転で回ってくる。午後には雨が上がった。
用水を被うごとくに桜木の枝撓い並び花散らしたり
マイカーのドアのあたりはなびらの濡れて貼りつく愛らしきもの
雨上がり明るくなればひよどりのかしましくして中庭大騒ぎ
鈴木正信『古代豪族大神氏―ヤマト王権と三輪山祭祀』読了。
三輪山のいただき近き磐座の複雑怪奇今に忘れず
三輪山は祟りなす山しかれどもその山容のおだやかならむ

朝から雨、絢瀬方面へ今を盛りの染井吉野を観に、妻の運転で回ってくる。午後には雨が上がった。
用水を被うごとくに桜木の枝撓い並び花散らしたり
マイカーのドアのあたりはなびらの濡れて貼りつく愛らしきもの
雨上がり明るくなればひよどりのかしましくして中庭大騒ぎ
鈴木正信『古代豪族大神氏―ヤマト王権と三輪山祭祀』読了。
三輪山のいただき近き磐座の複雑怪奇今に忘れず
三輪山は祟りなす山しかれどもその山容のおだやかならむ

昨日と打って変わって朝から晴れ。
満天星、沙羅の木のみどり、紅の花付けてつばき中庭の木々なり
二本ある海棠も赤き花咲かせ春の庭にぎはふ老いの回りは
鳴き落ちて低きへむかふひよどりの巧みに翻る春の昼どき

朝から冷たい春の雨。小田急線、総武線沿線のそめいよしのが満開である。初孫の退院に合わせて、西船橋まで出かける。かわいい赤子だ。
下総のさくらの花の咲き満ちて雨ふるこの日孫退院す
口をあけ、指をうごかし、流し目に何かもの言ふいのちのことば
母の腕にやさしく抱かれ泣くこゑはわれここにありいのちの叫び
春の雨さくらの花を濡らす日に小さきいのちの懸命のこゑ
老いわれの腕に抱かれてこの重さいのちのはじめの力と思ふ
闇を砕くごとくに泣くは初孫にてけふ下総の国に出でます

朝から雨。冷たい雨だ。『全歌集』の三校と角川歌壇の選歌で忙しいのだ。
ここのところあたたかだつたがけふは寒い石油ストーブのスイッチを押す
雨のなか木々移りゆくひよどりのひとこゑ、そして移りてひとこゑ
椿の木のしたには赤き花落ちて雨に打たれなほ赤き花
沙羅の木の枝にみどりの葉を濡らし春の冷たき雨しとど降る

昨日は一日雨だったが、今日は朝から青空。そして暖かい。
雨上がりの朝の空には飛行機雲昨日の名残か白くひろがる
雨上がりの窓にみどりの春溢るとなりの空地に雑草長けて
九階の窓にも溢る雑草のみどりの色春のいのちの色が
ひよどりは電線の上。けさもまたするどき声に鳴き、また鳴けり

朝は降っていなかったが、午前8時半くらいから降り始めた。しとしとと降り続く。
雨のなか海棠に花の蕾あり赤きつぼみは春のたまもの
青山文平『本売る日々』読了。江戸時代の村むらを行商して歩く本屋の話。こんなふうにして流行りの草子類と違い、国学書、医書等を取り次ぐ商いがあったのだ。さいごは青山文平らしい感動があり、これまたおもしろかった。
江戸の世の庄屋、村医者を訪れる本売るあきなひ人を描く
村医者の口訣を集め開板す書林・松月平助なりき
おほかたは白木蘭の散り落ちて頃合ひを待ちしかさくら花咲く
葉とともに白き花咲くさくらなり木を見上ぐればいのちありけり

今日は朝からよく晴れて、ずいぶん暖かくなるようだ。
今朝もまた中庭に明るむあけぼの杉冬木なれども朝の日蒐め
抽斗の奥に隠れしアルミ銭 昭和四十九年の一円
昭和49(1974)年といえば、49年前。私は、まだ高校三年だ。そこで手持ちの一円玉を調べてみると昭和49年のものがもう1枚、そして50年、58年、60年、昭和の一円玉が4枚、あとはみんな平成だ。古いものになんだか価値があるように思うのは、老いた証しか、偏屈ゆえか。
北の部屋の暗きに入ればわがめぐりに付き従ふかひかり流れ来
わがからだのめぐりの小さなひかりたち春の妖精しばしたゆたふ
