横須賀短歌会の例会へ行ってきた。毎回帰ってくると思うのだが、横須賀は遠い。往路はそうは思わないのだが。
横須賀港には、マニキュアのなかなか個性的な少女がいた。
爪尖は赤から黄色へのグラデーション指さす方を瞬時に炎やせ
イージス艦はあまり美しくない。美しくない兵器は嫌いだ。
イージス艦をその指さして炎やすべし少女よ醜きものは滅ぼせ

横須賀短歌会の例会へ行ってきた。毎回帰ってくると思うのだが、横須賀は遠い。往路はそうは思わないのだが。
横須賀港には、マニキュアのなかなか個性的な少女がいた。
爪尖は赤から黄色へのグラデーション指さす方を瞬時に炎やせ
イージス艦はあまり美しくない。美しくない兵器は嫌いだ。
イージス艦をその指さして炎やすべし少女よ醜きものは滅ぼせ

今日も朝から雨。昼過ぎると雨は上がる。
雨音は耳殻をくすぐる六月のこまかき雨のをやみなくふる
熟したるキウイ・フルーツを半分に割ればあふるる液汁の滑
キウイ・フルーツを漢語にすると彌猴桃だそうだ。

降ったり止んだり。雲が重い。夜また雨。
年老いし木のしづけさを愛すべしたとへば公園のこの葉ざくらを
青蛙のすがたみえねど鳴きやまぬふるかふらぬか境の水田

天気はいい。風がでてくる。
シシリア島をロードサイクルに旅をする映像を見つ梅雨晴れの朝
山の上の鞍部に白き靄流れしばし滞る朝のさねさし

朝からまあまあの天気だったのだが、なんと午後突然に雨。じきに止んだが、落雷もある。夕方は穏やかな青空になった。
深沢七郎『みちのくの人形たち』、たぶん三読目。いやあ、読み直すたびに凄い小説集だと思う。博多人形の裏に描かれた男女のひめごとの写しにせつなさをあきらかにする「秘戯」ばかりが印象に残っているが、それ以外の表題作や「『破れ草紙』に拠るレポート」「和人のユーカラ」「いろひめの水」など生と死の境の暗闇を覗きこむような怖さとエロスがある。いやあ、いいなあ。いくたびか登場する編集者の祐乗坊さん、嵐山光三郎さんが深沢七郎の近くにいるのもおもしろい。たしか深沢のことを書いた嵐山の小説があったはずだ。しかし、ここのところ昔読んだ本を読み返すことが重なっているが、おおかたを忘れてしまっている。三読目ということは、そういうことだからだろう。これはやはり老化か。
人の世のふかきくらやみを覗きこむ深沢七郎の小説を読む
忘失は年齢ゆゑかいくたびも読みしがやがておほかた忘る
ベランダには鳥の羽毛の落ちてゐるわが目を盗み鳩がきてゐる

海老名高校の裏側の田んぼ、おおかた田植えが終わっていた。鴨が一羽、水田を泳ぎ、ときおり蛙の鳴く声がする。大谷水門は、恐ろしい程に大量の水があふれかえっている。厳重に鉄網が張ってあるのは落ちたらたいへんなことになるからであろう。鉄網が無かったときのことを想像するだけで怖ろしい。大量の水流に吞み込まれてしまいそうな気がしてきて、早々に水門を離れる。
薄墨を滲ませて六月のくもり空青蛙あまた鳴く声きこゆ
水の上の苗がひよひよ躍りだすさみどり色の稲の若苗
田植ゑどきの大谷水門の水あふれ海老名南方の田地うるほす

今日も雲が多い。とはいえ雨ではない。
青蛙のこゑも聴こゆる田村掘。水増えて淀む一処あり
草ちぎり激しき水に落としこむ水沫激しく目を離りゆく
友からのハガキひとひら九十七の父の死を伝へ謙抑なりき
